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ハス、早くも開花~糸の細道わき~見頃へ刻々と

万葉人が往来したという幻の古道、その〝糸の細道〟わきにある和歌山県橋本市上田の通称「上田の蓮池(はすいけ)」で、7月6日、早くも名物・ハスの花が咲き始め、お盆に向う夏の風情を見せている。
上田の蓮池は約1000平方メートルの広さ。〝糸の細道〟とは、奈良・栄山寺(えいざんじ)方面から、中将姫が隠れ住んだという橋本市恋野を経て、ここ上田の蓮池わきを通り、九度山町、かつらぎ町、有田市、さらに熊野古道へつながる。いわば、その昔、大勢の旅人が往来した南海道や伊勢街道に対して、隠れ人が使った裏道だったのではないかとされている。
今、上田の蓮池では、まるで〝天上の芸術家〟による造形のように、淡いピンク色のハスの花が、遠近(おちこち)に開き、大葉が青々と水面を覆っている。

中将姫旧跡保存会の田中治(たなか・おさむ)会長は、観光客らに、「中将姫はその昔、糸の細道を散策し、あたりの山河を眺めて、心を癒したことでしょう」と説明し、上田の蓮池の素晴らしさも紹介してきた。

糸の細道は古来、畦道(あぜみち)程度の狭い道だったが、今は車1台が通れる程に拡幅・舗装されている。地元の人たちは「今年は空梅雨のせいでしょうか、ハスの開花が早く、約2週間後には、見頃を迎えることでしょう」と話していた。
上田の蓮池は、紀の川・橋本橋南詰から紀の川南岸の道を東へ走り、南海高野線・高架下をくぐって間もなく右側の団地の南方約300メール付近にある。
写真(上、下)は美しく開花し始めた上田の蓮池のハスの花。写真(中)は糸の細道=今は舗装道路=わきにある上田の蓮池。


更新日:2014年7月7日 月曜日 00:00

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