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「はしぼう」明るく~JR紀伊山田駅~紀北工高生描く

「気持ちよく通勤通学できるように」と、和歌山県橋本市の県立紀北工業高校・生徒会=野村芳(のむら・かおる)会長ら7人=は、地元のJR紀伊山田駅の駅舎に橋本市のマスコットキャラクター「はしぼう」などをペインティングし、このほど除幕・お披露目された。同駅の1日の乗降客数は約1400人で、乗降客は「これまで暗かった駅舎が、とても明るくなった」と喜んでいる。

これはJR西日本和歌山支社と和歌山県、紀北地方の市町でつくる和歌山線活性化委員会が、これまで落書きが多く、暗いイメージの和歌山線の駅舎を、明るくしようと企画。依頼を受けた同校・生徒会役員らが、今年4月末から放課後、紀伊山田駅に集まり、落書きで汚れていた〝ベンチ&壁面〟に向かって制作に取り組み、5月22日完成した。

絵柄は生徒会書記長の戸田雛(とだ・ひな)さん(3年)が立案。かわいい顔をした「はしぼう」が、ベンチの背もたれを手を掛け、こちらを見ている様子と、紀の国わかやま国体のマスコットキャラクター「きいちゃん」が、橋本市内で開催される国体種目のソフトボール、サッカー、バレーボールの各ボールを握った姿、それにJR和歌山線のマスコットキャラクター「わっふる」を加えて、薄い黄色地にオレンジ、グリーン、ホワイト塗料を使った、ほのぼのとした雰囲気の漂う絵に仕上げた。

この日、JR和歌山線の船戸駅(岩出市)~大和二見駅(五條市)間の計18駅駅長を兼務する道浦次男(みちうら・つぎお)駅長や、紀北工高の中津徹(なかつ・とおる)教頭、生徒会役員ら10数人が紀伊山田駅に集まり、くす玉を割ってペインティング完成を祝った。

野村・生徒会長(3年)は「駅舎への落書きがなくなりますように。貴重な体験ができました」と挨拶。道浦駅長は「みなさんのお陰で、落書きだけでなく、乗車マナーも良くなると思います」と謝辞を述べた。

なお、和歌山線の駅舎ペインティングは、すでに隅田駅(制作=隅田中学校)、紀伊小倉駅(同=和歌山高校)、橋本駅(同=橋本高校)、粉河駅(同=粉河高校)、岩出駅(同=那賀高校)で完成。

中飯降駅(同=紀北農芸高校)、高野口駅(同=伊都高校)でも制作・準備中。

写真(上)はくす玉を割って紀伊山田駅のペインティング完成を祝う紀北工業高校・生徒会の皆さん。写真(中)は橋本市内で開かれる国体ソフトボール、サッカー、バレーボールの各ボールを握った「きいちゃん」の絵。写真(下)はペインティング制作を終えたベンチで記念撮影する紀北工業高校・生徒会の皆さん。


更新日:2014年5月25日 日曜日 00:00

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