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あら不思議な音!南極の氷に感激~あやの台小児童
南極の昭和基地から、第55次南極地域観測・海自砕氷艦「しらせ」の持ち帰った氷が、5月19日、自衛隊和歌山地方協力本部橋本地域事務所=井上周一郎(いのうえ・しゅういちろう)所長=から、和歌山県橋本市あやの台の市立あやの台小学校=佐藤昌吾(さとう・しょうご)校長、児童数285人)にプレゼントされた。
この日、同小学校の体育館に全校児童が集合。陸海空の3人の自衛隊員が、卓上に高さ約10センチ、縦横約20センチの「南極の氷」と、一般家庭にある「冷蔵庫の氷」を対比する形で用意。
橋本地域事務所・広報官の青木誠二(あおき・せいじ)海曹長が、「南極の氷は1万~10万年前に、降り積もった雪が、自らの重みで固まったものです」と説明。さらにスクリーンに南極の風景やオーロラ現象などの写真を投影しながら、「南極には、分厚い氷を砕いて進む、砕氷艦でなければ行けません」「南極の氷には、大昔の空気が、そのまま閉じ込められています」などと紹介した。
この後、児童らは1列縦隊に並び、一人ひとり、南極の氷を両手で触ったり、耳を当ててプチプチと氷の溶ける音を聴いたり。その冷たさと不思議な音に大歓声を上げていた。
佐藤校長は、「子供たちにとって、南極は遠い宇宙のようなところ。きょうは南極のことを教えていただいたうえ、実物の南極の氷を通して、南極を体感することができました。今、子供たちは、とてもいい顔をしています」と喜んでいた。
写真(上)は南極の氷の説明を聴く子供たち。写真(中)は南極の氷に耳を当てて不思議な音を聞く女の子と順番を待つ同級生たち。写真(下)はただ一つの南極の氷に興味津々の子供たち。
更新日:2014年5月19日 月曜日 21:46