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乳がん克服へ「金剛不壊」~金澤さん揮毫の書展示

NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を手掛けたダウン症の書家・金澤翔子(かなざわ・しょうこ)さん(28)が揮毫(きごう)した大作「金剛不壊(こんごうふえ)」が、3月11日、和歌山県橋本市岸上18の2にある医療法人南労会・紀和病院グループの紀和クリニック1階待合ロビーに展示された。四文字は「強いものは壊れない」という意味で、同クリニックでは「当院の患者さんでなくても、この文字を自由にご覧ください」と言っている。
この書は、平成24年10月、医療法人・南労会と高野山真言宗総本山・金剛峯寺の共催で開かれた「生命(いのち)の祈り~乳がんの集い~in高野山」で、大勢の患者からの希望を受けて、金澤さんが長さ60センチの筆で書き上げ、南労会・紀和病院に寄贈した。
「金剛不壊」の文字は、4枚の和紙(各縦1・9メートル、横1メートル)に、それぞれ一文字ずつ大書していて、その意味は「きわめて堅固で決して壊れない」こと、また「志を堅く守って変えない」こと。
この日、同クリニック1階待合ロビーの壁面に「金」「剛」「不」「壊」と、大胆に展示されると、ある女性患者は「頑張ろうというパワーをいただきました」と大喜び。同病院の乳がん専門診療科・紀和ブレスト(乳腺)センター長の梅村定司医師(47)は「この文字から、病気と闘う人々がパワーと勇気をもらい、治療に専念する気力が湧いてほしい」と話した。
梅村医師が代表を務める〝乳がんいのちプロジェクト〟は「乳がん患者の心の支えになるように」と、高野山・金剛峯寺と協力して、高野山キャラクター「ピンクリボンこうやくん」を制作したり、慈尊院(九度山町)と協力して〝特大おっぱい絵馬奉納&乳がんお守り〟を制作したりするなど、幅広く活動している。
写真(上)は紀和クリニック1階待合ロビーに展示された金澤さん揮毫の書「金剛不壊」。写真(中)は紀和クリニック玄関。写真(下)乳がん治療に幅広く活動している梅村医師ら。


更新日:2014年3月12日 水曜日 01:26

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