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ウインズ橋中ライブ~子ども達に文化の香りを

「2015紀の国わかやま国体」のイメージソングを作詞・作曲した和歌山県橋本市高野口町のシンガーソングライター〝ウインズ平阪〟さん率いる「ウインズ」のメンバー4人は、11月7日、橋本市立橋本中学校体育館で、「ウインズ橋中ライブ~子ども達に文化の香りを~」(同中主催)に出演し、育ち盛りの橋本小学校・中学校の児童・生徒たちに、ふるさと賛歌とサウンドを通して、郷土愛の大切さを歌い上げた。
ウインズ平阪(佳久)さんは、1986年にバンド名「一発逆転」で、紀州をパロディーにした「キンキのおまけ」でデビュー。和歌山県かつらぎ町の亀岡利行さんをサポートメンバーに、バンド名を「WINDS」、さらに「ウインズ」と改名して、県内を拠点にライブ活動。その作詞・作曲は、ほとんど郷土の自然、家族、友人への深い思いで綴られ、多くの共感を得てきた。
橋本中学校の中西章(あきら)教頭によると、子どもたちの心に、郷土愛を育むことは大切なので、その活動内容の最も素晴らしいウインズに、公演を依頼したという。
この日、「ウインズ」は、メンバー8人のうち、平坂さん、亀岡さん、橋本市出身の宮本恵梨菜さん、大阪市出身の加納洋志(ひろし)さんが出演。客席には橋本中学校の全校生157人と、橋本小学校5、6年生96人、市民約60人が集まった。
ウインズはエネルギッシュにギターを奏でながら、「2015紀の国わかやま国体」のイメージソング「明日へと」や、「高野口サンバ」「和歌山LOVESONG」「橋本愛賛歌」「全力投球」など10数曲を披露した。序盤は静かだった児童・生徒たちも、終盤には全員総立ちとなり、激しいサウンドに合わせて、楽しく踊りだす盛り上がりよう。
平阪さんは「こんなに手を振ってくれるので、思わず目がうるんでしまいました」ともらすと、児童・生徒たちも、「楽しいですよ」と大拍手。さらに「いろいろ苦しいこともあると思うけど、それはすべて貯金です。我慢すれば将来、きっといいことがありますよ」と話しかけると、児童・生徒たちは静かにうなづき、再び拍手で応えていた。
最後に橋本中学校生徒会から「ウインズ」に花束を贈呈し、富岡春香会長(2年)が「うれしく、楽しく、盛り上がりました。また、橋中に来てください」とお辞儀。辻正雄校長は「きょうは橋本を大切にすることを学び、ほんものに触れる機会をいただきました」と、謝辞を述べた。
なお、ウインズ平阪さんは「FM OSAKA」「和歌山放送」「BananaFM」「FMはしもと」などのレギュラー番組に出演。ライブ活動は、県内を拠点に東京、大阪などへ広がっている。

▽2015紀の国わかやま国体イメージソング「明日へと」(作詞・作曲 ウインズ平阪さん、歌唱者:宮本恵梨菜さん)
1、昨日今日そして明日へと 夢のバトン繋いで未来へ
綺麗な言葉だけれど そんなに容易(たやす)くなくて
でも辛(つら)い時こそ近くに 幸せの入口隠れてる
飛びこめるか 見逃すかは 君の気持ち次第さ
青い海青い空 心に吹き込む潮風が
明日へと 走り出す 君を待ってます おいでよ悠久(はるか)な国へ

2、もし描いた想い届かず たとえ夢に破れたとしても
流した汗と涙は 未来への貯金なのさ
苦しさ乗り越えた分だけ きっと喜びが待ってるから
どんな時も忘れないで 描いた志を
空と海赤く染め 波間に輝く太陽も
明日へと駆け抜ける 君を照らします ようこそ悠久(はるか)な国へ
青い海 青い空 心に吹き込む潮風が
明日へと 駆け抜ける 力をくれるよ さあ今悠久(はるか)な国へ

写真(上)は静かに始まった「ウインズ橋中ライブ」出演のメンバーたち。写真(中)は古里の良さを歌い上げるウインズ平阪さん=右。写真(下)は終盤大いに盛り上がった「ウインズ橋中ライブ」。


更新日:2013年11月8日 金曜日 00:14

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