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中将姫ゆかりの里を歩く~40人アジサイも見物
奈良時代の日本女性史のヒロイン・中将姫ゆかりの和歌山県橋本市恋野で、6月29日、「恋し野の里 中将姫伝説ツアー」が開かれた。猛暑の中、約40人が参加して、中将姫の旧跡をめぐり、満開のアジサイを見物。梅雨の晴れ間の一日を楽しんだ。
「伊都・橋本げんきもん交流塾」が主催し、和歌山、海南両市や大阪府河内長野、泉佐野両市などからも訪れた。一行は先ず恋野地区公民館に集合。約30年間、中将姫について調査・研究を続けてきた、中将姫旧跡保存委員会の田中治会長(語り部)から、中将姫が2年3ヵ月の間、恋野に住んだという「中将姫物語」を聞いた。
浮御堂近くのカフェ&レスとランの古民家で昼食の後、中将姫が地元民に感謝して、氏寺「栄山寺」(奈良県五條市)が見える森に、観音像を祀ったとされる「中将ケ森」に立ち寄った。往時をしのぶ幹周り約4メートルの椎の巨木や、蓮糸(はすいと)で曼荼羅を織ったとされる姫が、蓮を植えたという「姿見池」などを見学した。
また、「あじさいの里」では、紫や白の満開のアジサイを見て回り、「中将姫が現れそうね」などと話しながら、仲良し同士、日傘を差すなどして、記念撮影していた。和歌山市から来た西山栄子さんは「ダンス仲間と4人できました。中将姫の里を歩けてよかった」と話し、泉佐野市から来た尾藤潤子さんは「アジサイもきれいで最高」と喜んでいた。
交流塾の浅井徹代表は「橋本・伊都地方には、素敵な名所旧跡が沢山あるので、今後も健康で楽しい企画を立てたい」と話した。
更新日:2011年6月29日 水曜日 15:35