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愛犬、愛猫の霊安らかに…阪奈和で人気のガーデン
天国へ旅立った愛犬や愛猫などが、安らかに永眠できるパラダイスが、和歌山県橋本市隅田町中島1057の7の小高い山にある。その名は「アニマルレストガーデン」で、マネージャーの吉田雅子さん(28)は「人生のパートナーの死は、つらいものですが、そこで終止符を打つのではなく、本来の世界でゆっくり休んでもらいましょう」とすすめている。
同ガーデンは、大阪府河内長野市の明治30年創業の老舗・株式会社「石駒(いしこま)」の辻秀和社長(65)が、2002年に「英国風ガーデン動物霊園&貸切ドッグラン」として新設オープンした。ガーデンからは、紀の川の向こうに大峯山や高野山系の山々が展望でき、四季折々の太陽や風を享受できる。
施設内は、ウオーターガーデンや、イングリッシュガーデンなどに飾られ、安住の塔、芝生上の墓地、共同墓地、火葬場、待合所、休憩所があり、連れてきた愛犬を遊ばせる「ドッグラン」(芝生)や、犬専用のシャワー「ドッグウォッシュ」(平屋)なども設けられている。
同ガーデンによると、すでに約400基の墓石が建ち並んでいて、共同墓地と合わせると、約1500匹の動物たちの霊を供養。毎年・春秋の2回、合同慰霊祭を営む。お盆やお彼岸はもちろん、平素でも墓参者の姿は絶えない。
ガーデン利用者は、和歌山市から橋本市までの紀の川筋、河内長野市など大阪府南部、五條市など奈良県南部と広範囲にわたり、若い家族連れやお年寄り夫婦らが、静かに手を合わせ、よきパートナーの冥福を祈っている。
火葬料は犬の場合、犬の種類で金額は変わるが、1万円~3万5000円。猫は一律1万円。ハムスターやウサギなど小動物の場合は、5000円~7000円。このほか「納骨」「供養」「墓石の建碑」など有料で行われるが、手続きや料金などについては、問い合わせ・相談に応じている。
人気なのは「貸切ドッグラン」で、主人に解き放たれた愛犬たちが、芝生を嗅ぎまわったり、走り回ったりして大喜び。これは予約制で1頭30分250円、2頭目からは同150円。毎月約50人が利用しているという。
吉田さんは「皆さんが、どんなに悲しくても、ここに来られて、安堵(あんど)されたような時、私もほっとしています。どうぞ、気軽に相談してください」と言っている。
問い合わせ・相談は同ガーデン(電話0736・36・8898 FAX0736・36・8989)。
写真(上)は芝生上の可愛い墓石群と紀の川の向こうの山々。写真(中)は共同納骨堂が見える待合所。写真(下)は芝生上で愛犬が大喜びの「ドッグラン」。