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薄幸の猫ちゃん救おう!猫の日~橋本・和歌にゃんず
令和2年(2020)2月22日は〝にゃん〟が6回も含まれる「猫の日」だが、和歌山県橋本市には、行き場のない猫の命をまもる「はしもとさくら猫の会・和歌にゃんず」=富岡晃代(とみおか・あきよ)代表=がある。平成28年(2017)から毎月1回、市内各所で「猫の譲渡会」を開き、大勢の猫の里親を確保してきた。3月以降は同市も場所提供に協力することになり、同会は「不幸な猫ちゃんを救おう」と呼びかけている。
同会は富岡代表や土井裕美子(どい・ゆみこ)副代表(現・市議会議長)らが結成。現在会員は10数人。次の「猫の譲渡会」は、2月29日(土)午後1時30分~同3時30分、同市隅田町中島22の隅田地区公民館で開催。3月からは毎月第4土曜日の同時間、隅田町中島1056の同市環境美化センター2階で開かれる。
会場では、愛猫家(あいびょうか)たちが、保護した猫を素顔のまま披露。いずれも外で生まれたり、捨てられたりしていたのを、自宅に連れて帰り、健康診断を受け、ワクチンを接種した可愛い猫ばかり。
譲渡会の流れは①猫たちとのお見合い②アンケートに記入し保護主との話し合い③後日届けによるお試し飼育期間を経て正式譲渡となる。譲渡会当日、猫ちゃんを連れて帰ることはできない。
猫を連れて里親探しに参加する場合は、予約が必要で、猫たちとの対面・交流は無料。毎回、1、2匹が同会認定の「やさしい里親」にもらわれている。
一方、野良猫などを放置すると、理解のない人たちがエサを与え、猫には悪気もないのに繁殖して、不幸のどん底に陥る。
そこで同会では、これまで200匹以上の猫たちに避妊・去勢(ひにん・きょせい)手術を施し、麻酔で痛みを除いて、耳をさくら模様にしてきた。
これを「さくら猫」と呼び、愛猫家はしっかり耳を確認のうえ、生殖することのない「さくら猫」に限り、県の許諾を得てエサを与えている。
和歌山県の「動物の愛護及び管理に関する条例」では▽飼い主の氏名連絡先を記した首輪・名札、マイクロチップを装着▽糞(ふん)の適正処理▽屋内飼養の努力義務▽不妊去勢手術などの繁殖防止措置に努めることとしている。
土井副代表は「皆さま重々ご承知のはずですが、無闇にエサを与えないで、行き場のない不幸な猫をみんなで救いましょう」と呼びかけている。
詳細はネット検索「はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず」で紹介。問い合わせは土井・副代表(電話=090・3489・3505)。
写真は、可愛い猫たち=「はしもとさくら猫の会 和歌にゃんず」提供。