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フクロウの子ども保護〜箒で親元へ帰す作戦

和歌山県橋本市隅田町山内の寺尾光雄さん(73)方の玄関で、まだ飛べないフクロウの子どもが、親から離れて遊んでいるのを見つけ、親元へ帰してやろうと、箒(ほうき)を使って、裏庭にある木に移した。
フクロウは体長約20センチ、体重約2キロ。昨年のいつごろか定かではないが、寺尾さんの裏山に巣を作り、親が2羽の子どもを育てていた。今年3月ごろ、そのうちの1羽が屋根の煙り出しから侵入したらしく、そのまま2階の天井裏に住みつき、親がえさを運んでいたという。
その後、フクロウが玄関に降りてきて遊んでいたが、寺尾さんがそのうちに親が来ると思い、しばらくの間、えさを与えるなどして保護。しかし、時間が経っても、親が現れる気配がないので、光雄さんの妻・房代さん(67)が、少しでも早く親元へ帰してやろうと考え、手で触れると怯えると思い、近所の岸本義弘さん(71)に応援してもらって、フクロウを長柄の先に載せ、裏庭にあるオニヒバの木に移した。
フクロウは怖がって逃げる様子もなく、木に止まったままの姿勢で、大きな目を開けてじっと人の姿を眺めたり、「上手に撮ってね」といわんばかりに、カメラに向かって可愛いポーズをとったり。
フクロウは翌日の朝には、親が迎えに来たのか、いなくなっていたという。
フクロウは不苦労とも、幸せを呼ぶ鳥ともいわれ、陶器や木彫り、布などで作った置物として重宝がらりている。
写真(上)は箒の上に載った可愛いフクロウの子ども。写真(中)はフクロウの顔のクローズアップ写真。写真(下)は木に止まって目をぱちくりさせるフクロウの子ども。
(記事・写真=フォトライター・北森久雄さん)


更新日:2013年6月12日 水曜日 12:38

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