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「立春とは名のみ」の雪化粧~橋本地方にうっすらと

立春の日から数えて5日目の2月8日朝、和歌山県橋本市は、小雪が舞い、山も野も町も、薄っすらと雪化粧。「立春とは名のみ」の景色を見せた。
中将姫伝説で名高い、同市恋野の浮御堂の屋根には、約2センチの雪か積もり、周辺の畦も畑も真っ白。遠くの大和葛城山系の山々は、雪雲にかすんでいる。
浮御堂近くのカフェギャラリー「藪椿」では、一時やんでいた雪が、ふたたび降りはじめ、庭石も木々もたちまち雪に覆われ、丸窓に見える旧家は影絵のよう。
訪れる人たちは、「まあきれい!」と喜びながらも、「車がスリップしないうちに…」と、勘定を急いでいた。
一方、同市矢倉脇の紀伊見温泉「紀伊見荘」の庭園では、真紅の椿が満開で、ここは越後ではないけれど、まさに小林幸子さんの歌う「雪椿」そのものの風情。
南海高野線・林間田園都市駅周辺のマンション群は、白銀の三石山を背景に、寒々とした光景を見せていた。
それでも、午後には雪が降り止み、雲間からは日矢が差して、山も野も町も、たちまち日常のたたずまいに戻った。
降る雪や畑のそばの浮御堂
雪椿しばらく雪の中に立つ
(水津順風)
写真(上)は雪化粧した橋本市恋野の浮御堂。写真(中)はカフェギャラリー「藪椿」の丸窓から見える雪の旧家。写真(下)は紀伊見温泉「紀伊見荘」の庭の雪椿。


更新日:2013年2月8日 金曜日 15:12

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