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劇、歌、フラダンスたっぷりと~橋本市民大学学芸会

和歌山県橋本市の高齢者が学ぶ「橋本市民大学 いきいき学園」の学芸会が、このほど橋本市教育文化会館ホールで開かれた。劇や歌、踊りなど、アイデアとユーモアに富んだプログラムが発表され、会場ロビーでは、同大学の俳句、書道、水墨画、写真の各クラブの作品展もあって、学園名通り、全員〝生き生き〟とした一日を過ごした。
同学園は橋本市中央公民館が開設。1、2、3年と3学年あり、在校生は計86人。学芸会の冒頭で、「39期生」とプリントしたTシャツを着た山本哲司実行委員長が「私たちは、〝老人大学〟と言った時の、最後の入学生です。きょうは楽しんで、見ていただきたい」、山本良和・中央公民館長は「小学校時代の学芸会に帰ったつもりで頑張ってください」と、それぞれ挨拶した。
先ず1年生が登場。中国の上海市などで、5年近く日本語の教師をしていた松本光央さんの体験的創作劇「中国での日本語教室」を披露。日本語を習得したいという中国の人たちに、「おはようございます」「ありがとうございます」などの日常あいさつ言葉の勉強。音楽の授業では「北国の春」を、また漢字で遊ぼうのコーナーでは、チームに分かれて、女偏と木偏の漢字を書き競った。
2年生は、「リンゴの唄」などの懐メロ4曲をカラオケに合わせて、全員で歌ったり、ちょび髭(ひげ)をつけた男性2人が、滑稽な踊りをしながら輪投げなどのゲームを披露したり。さらに、色鮮やかな衣装の男女が登場し、フラダンスをステージいっぱいに展開した。最後には絆を大切にと、全員で一部替え歌にした「同期の桜」を力強く歌った。
3年生は、創作劇「中将姫伝説」(演出・前川潔さん、全7幕9場)。父右大臣藤原豊成、母紫の前の息女で、天平19年(747)、初瀬の長谷観音に祈願されて誕生したという中将姫。その中将姫ゆかりの地、奈良の都や紀州恋野村を舞台に、中将姫の誕生から、奈良の当麻寺で髪を落として尼になるまでをユーモラスたっぷりに展開。なかでも中将姫が恋野村を訪ね、村こぞって歌や踊りで歓迎する場面が圧巻で、会場を沸かせていた。
写真(上)は体験的創作劇「中国での日本語教室」を演じる生き生き大学1年生。写真(中)はフラダンスを披露する同2年生の皆さん。写真(下)は創作劇「中将姫伝説」を演じる3年生の皆さん。
(写真・記事=フォトライター北森久雄)


更新日:2012年12月11日 火曜日 19:48

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