商工経済・福祉に貢献…堀畑さん～知事賞祝賀会

商工経済の振興に貢献したとして、和歌山県知事表彰を受けた同県橋本市の橋本商工会議所参与で社会福祉法人光誠会・特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」理事長・堀畑光久さん（７５）の受賞祝賀会が、８月１日、橋本商工会館・宴会場で開かれ、政治、行政、経済界から約５０人が出席、堀畑さんの半世紀にわたる功績を讃えた。
祝賀会は橋本商工会議所と起業者でつくる〝橋本一世の会〟（加隈隆照会長）の共催。堀畑さんは昭和２３年（１９４８）から織物工場を経営していたが、平成８年（１９９６）、押し寄せる高齢化の波の中で、福祉事業の大切さを直感。工場を閉鎖するとともに、特別養護老人ホーム「ひかり苑」を創設し、同１７年（２００５）には同「天佳苑」を開設。社会福祉法人としては、県内最大級の福祉施設を運営している。
この日、祝賀会・冒頭で、畑野富雄・同商工会議所会頭が「堀畑さんは、物事の本質を鋭く見つめ、当地方の経済界をリードしてくれた。これからも後輩のために貢献をお願いします」と挨拶。
木下善之・橋本市長は「健康に留意しながら市発展に尽力賜りたい」と祝辞を述べ、井上勝彦・同市議会議長は「特筆すべきは高齢者福祉での活躍」と讃え、地元選出の向井嘉久蔵、平木哲郎、岩田弘彦各県議も「みっちゃんは、一旦決めたら、とことんやるところがすごい」「いつも壮大な話をされ、それを実行されている」「介護の仕事は高齢者を守るだけでなく雇用も生んでいる」などと、賛辞を贈った。潰滝順一・伊都振興局長は「振興局としては、堀畑さんを商工経済・社会福祉の功労者として推薦。今回の受賞は、すべてを含んでいると思います」と説明した
これに対し、堀畑さんは「ありがとうございます。私は最近、和歌山市に６０万坪の山を購入しました。私は微力なので大した事ができませんが、自然エネルギーが大切である一方、東南海、南海地震が心配される時代。メガ・ソーラーなり、大震災からの避難場所なり、その最適な活用方法があれば、ぜひ教えていただきたい」と、独特の謝辞を述べた。
この後、堀畑さんに対し、同会議所副会頭で長男の堀畑佳久さんから花束の贈呈があり、土生信慶・元会頭の発声により全員乾杯。明朗闊達な酒宴となり、「橋本一世の会のＭ社長（故人）は人情味があり良かった」「橋本商工会館の建設には、一世の会が貢献した」などと、昔話に花が咲き、「これからもお互いに結束して商工経済の発展と社会福祉事業の推進に力を入れよう」と誓い、堀畑さんは「私は口下手で、よく言えなませんが、きょうは、本当にうれしかった。これをバネに、明日から、また頑張ります」と締めくくった。
写真（上）は橋本商工会議所副会頭で長男の堀畑佳久さんから花束を贈られる堀畑光久さん＝右。写真（中）は畑野・橋本商工会議所会頭の祝辞を聴く堀畑さん＝左。写真（下）は商工経済の振興に貢献し、知事賞を受賞した堀畑さんの祝賀会。

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