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国城山にツリーハウス完成~古里一望、子ら大喜び
和歌山県橋本市の橋本商工会議所(畑野富雄会頭)が、同市西畑の国城山(標高552メートル)の中腹で建設していた樹上の小屋〝ツリーハウス〟が完成し、近くで、ごぼう栽培している〝ごんぼ塾〟の人たちや、地元の子どもたちから、「古里の風景が一望できる」と喜ばれている。利用は無料。
ツリーハウスは、4本のクヌギの木の上に、ヒノキと杉を使って工作。高さ4・5メートルの位置にウッドデッキを設け、その上に高さ2・8メートル、広さ2×1・5メートルの窓付きの家を作った。
家の南東面には計3つの窓を切り、北西面はすべて開放。家へは里道から木製ハシゴで登れるようになっている。子どもたちの冒険心に応えようと「はしもと秘密基地0号」と命名。ここに通じる里道も整備し、バイオトイレも設置された。
右には金剛山、中央に三石山、左には雨引山、手前に紀ノ川、流域に橋本・伊都地方の町並みを一望することができる。すぐ近くには、約2000平方メートルのオーナー制の〝ごんぼ塾〟があり、約60人のオーナーやその家族が、長くて美味しい〝畑ごんぼ〟を栽培している。
ツリーハウスが完成すると、早速、塾生らはもちろん、地元の小学生たちもハウスに登り、ふるさとを眺望。国城山の空気のうまさ、大自然に恵まれた郷土の風景の素晴らしさに息を飲み、「あの山の向こうが大阪」「伊都振興局も市役所も学校も見える」と、歓声を上げていた。
橋本商工会議所が発案したツリーハウス作りは、昨年12月中旬から、地元の里山作りグループ「プロムナード国城」(徳田勝治代表)や、同商議所会員の「たなか工務店」(田中孝佳社長)などの労働奉仕で行われていた。
同商工会議所の大熊肇さんは「市民の方々も観光客も、ここにきて橋本・伊都地方の美しい風景を見ていただければ」と、来訪を期待している。
写真(上)は完成した〝ツリーハウス〟に大喜びの子どもたち。写真(中)はツリーハウス上で楽しいひとときを過ごす子どもたち。写真(下)はやや下方から見上げた〝ツリーハウス〟。