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〝創作劇〟や〝どじょうすくい〟楽し~高齢者学芸会
高齢者の教養を深める〝橋本市民大学いきいき学園〟の学芸会が、和歌山県橋本市の教育文化会館2階大ホールで開かれ、詩吟や創作劇などを披露し、お互いの〝年齢のとり方〟を確かめ合いながら、師走のひとときを楽しんだ。
実行委員長の北森久雄さんが「学芸会とかけて、お母さんの作った家庭料理ととく。その心は…、〝うまいな〟〝うまいな〟~となるように演じてください」と笑わせ、中央公民館長の山本良和さんが「きょうは子どもになり、しかし、体のことを考え、〝ほどほど〟に、頑張ってください」と挨拶した。
1年生は元気よく365歩のマーチ」の体操ダンスを演じ、詩吟の合吟で「偶成(ぐうせい)」(少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んず可からず…)や「不識庵桟山を撃つの図に題す」(鞭聲粛々夜河を過る 暁に見る千兵の大牙を擁するを…)、全員合唱「同期の桜」などで、絆のつよさを聴かせた。
2年生はコーラス「みかんの花咲く丘」「あざみの歌」などを懐かしく歌ったほか、前川潔さんら男性10人は、今回〝どうじょう総理〟誕生を記念して、「安来節」の歌に乗り、ユーモラスに「どじょうすくい」を披露、会場から大きな喝采と、笑いの渦が起きていた。
3年生は創作劇「橋本ってなかなかのもんやーほんまか?」(九鬼堅さん作)を上演。高野山を参詣する4組の夫婦が、開通間もない高野口駅に降り立ち、スクリーンに展開する映像で、駅前の葛城館や人力車、織物工場などを辿っていく。
途中、平安時代の親子の哀話「石童物語」を演じたり、同市の学文路苅萱堂保存会長・岩橋哲也さんが作詞、長女で音楽家の中西哉子さんが作曲した「千里親子旅(ちさとおやこたび)」を歌ったり。役者、映像、照明、音響、進行など〝裏方〟の奮闘もあり、ふるさと自慢の和やかな演芸会となった。
会場入り口わきでは、いきいき学園・写真クラブと水墨画クラブの作品が展示され、学生同士で、その出来栄えを讃えあっていた。