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神木イチョウの飴うまし~今、深緑の堀越観音
日本列島はいよいよ梅雨の季節…。和歌山県かつらぎ町堀越の「紀州堀越癪(しゃく)観音」(向井聖順住職)の境内で、樹齢約400年のイチョウの大樹が、青々と葉を茂らせ、雨季にふさわしい光景を見せている。
ここは真言宗山階派の寺院で、イチョウの大樹は、同観音の神木。高さ約20メートル、幹周り約4メートルはあり、幹から鍾乳洞(しょうにゅうどう)のように、木瘤(こぶ))が垂れ下がり、幹は注連縄(しめなわ)で飾られている。
同観音は、大阪府富田林市の業者に依頼し、このイチョウの葉のエキスを混ぜた「いちよう飴」を作り、1袋(110グラム、20数個入り)330円で販売。これは医薬品ではないものの、「イチョウの葉のエキスは、血液の流れを良くし、臓器の機能を増進させます。脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞などの予防や、めまい、頭痛、耳鳴りを治し、認知症にも効能があると言われています」と、説明書きを添えている。
同観音を訪れる参拝・観光客は、この大イチョウの深緑の美しさに見入り、中には「イチョウ飴」をしゃぶりながら、「なんだかパワーをいただいたよう」と、緑の葉を見上げている人も…。向井住職は「このイチョウ、紅葉の頃もきれいですが、雨季の頃も心洗われますよ」と話している。
更新日:2011年5月24日 火曜日 21:29