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六歌仙の絵額奉納♡丹生都比売神社~ライブ揮毫も

平安時代の古今和歌集・序文に記された小野小町(おののこまち)ら「六歌仙」(ろっかせん=6人の歌人)――。その姿を左官名人が描いた「左官絵額(さかんえがく)奉納・奉告祭」と、著名書家による「和歌・揮毫(わかきごう)」が9月16日、和歌山県かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社で営まれた。
六歌仙とは小野小町(おののこまち)、在原業平(ありわらのなりひら)、僧正遍照(そうじょうへんじょう)、文屋康秀(ふんやのやすひで)、喜撰法師(きせんほうし)、大伴黒主(おおとものくろぬし)の6人。
同県海南市重根の建築会社社長で左官頭の小川昇(おがわ・のぼる)さんが、左官コテと漆喰(しっくい)を使って、六歌仙の美しい「左官絵額」を製作・奉納した。
先ず、関係者ら約30人が拝殿前に集まり、神職が祝詞をあげて奉納・奉告祭を営んだ後、楼門脇の室内に飾られた左官絵額の上部に、名高い大阪府泉佐野市出身の書家・アーティスト上平梅径(うえひら・ばいけい)さんが、和歌をすらすらとライブ揮毫した。
彫板画の創始者・田村茂(たむら・しげる)さんが6人の和歌について説明。例えば、上平さんが小野小町の「色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける」という和歌をしたためる。
すると、田村さんは、「花は色に見えて変化するものだが、色には見えず、知らぬうちに変化するもの、それは恋仲にあって人の心に咲く花だったのだ」と、その意味を話した。
観賞した人々は、その左官絵額と和歌の美しさ、奥ゆかしさに、目を輝かせていた。
丹生晃市(にう・こういち)宮司は、奉納・奉告祭の後、小川さんや上平さんら関係者の心に感謝。この左官絵額は貴重な作品として、大切に保存されることになる。
写真(上)は素晴らしい左官絵額に和歌を揮毫する上平さんと観賞する人たち。写真(中)は揮毫する上平さん。写真(下)は六歌仙の左官絵額と丹生宮司=中央=や上平さん=右隣=ら奉納・揮毫関係者。


更新日:2020年9月17日 木曜日 00:00

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