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森の中で子供ら育む♡橋本「紀の国森社中」スタート

美しい自然を舞台に子供たちを育てる、一般社団法人「紀の国森社中」が、和歌山県橋本市矢倉脇を拠点にして、6月中旬から本格活動を始めた。子供たちは森の中で自由に遊んだり、渓流でホタルを観賞したり。小杉美恵子(こすぎ・みえこ)代表理事は「地元のご協力をいただき、この素晴らしい自然の中で、多くの幼い命を育みたい」と張り切っている。
小杉・代表理事は平成12年(2000)発足した「橋本ひだまり倶楽部」の事務局担当者で、同市北馬場の郷土の森・学習体験棟を拠点に森の散歩、シイタケ作り、雪合戦、もの作りなど、ボランティアの協力を得ながら、大勢の子供たちを育ててきた。
ところが平成30年(2018)秋の大型台風により、郷土の森で沢山倒木して、危険性が高くなり、場所移転を計画した。今回、新しく「紀の国森社中」を設立して、矢倉脇の森脇稔(もりわき・みのる)当時区長ら4人の理事と共に、本格活動を再開した。
舞台は南海高野線・紀見峠駅周辺で、拠点施設は木造平屋の古民家(約150平方㍍)と、果樹などが並ぶ広々とした庭園(約1000平方㍍)。
森林は名高い一休禅師の兄弟子・養叟(ようそう)和尚の暮らした終焉(しゅうえん)の地で、竹林やクスノキ、スギ、ヒノキに覆われ、近くでは渓流・根古川(ねごがわ)が瀬音を立てている。
これまで子供たちは、古民家の庭園や森の中を走り回る、長い棒で木の実を落とす、父の日のお祝い用に竹製コップを作るなど、喜びの汗を流した。6月27日には、根古川で水遊び、昼食、夜はホタル観賞することになっている。
高山森林公園の植樹や、登山道の整備、カワニナによるホタル繁殖にも取り組んでいる森脇・理事は「ふる里には大自然とともに、素敵な歴史がいっぱいあります」と述べ、小杉・代表理事は「ここで子供たちが過ごせば、将来、きっと役立つ心が育まれます」と話した。
この〝自然体験教育〟の希望者は、すでに子供約40人、大人約20人が年間契約済みで、今後さらに増えそう。年間契約料は1人2万5000円(食事、材料費、保険料など)で、年間会費は1人3000円。
問い合せは小杉代表理事(電話=090・8651・0704)へ。
写真(上)は子供たちを育む「紀の国森社中」の竹林=一休禅師の兄弟子・養叟和尚の暮らしたところ。写真(中)は竹コップ作りに挑む男の子。写真(下)は「紀の国森社中」拠点とした古民家と庭園。


更新日:2020年6月26日 金曜日 00:00

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