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〝里山・おやこカフェ〟オープン♪9月・高野町東富貴

自然豊かな和歌山県高野町東富貴197の古民家を活用した、里山・おやこカフェ「ちいさなたね」が、9月3日(土)オープンする。経営するのはプランナー(企画デザイン)の嘉積由彦(かづみ・よしひこ)さん(54)と保育士の由香里(ゆかり)さん(54)夫婦で、「たまには親子でほっこり安らいでほしい」と言っている。
東富貴地区は清流・玉川(紀伊丹生川)の上流にあり、世界遺産・高野山に近い山紫水明の静かなところ。里山・おやこカフェ「ちいさなたね」は、富貴小学校(休校中)・中学校の北隣にある。
その建物は、江戸時代末期に築造された木造平屋茅葺(トタン包)屋根の旧農家の屋敷。室内は上から見ると、敷居で「田」の字形に区切られた4間があり、1間当たりの広さは旧間(きゅうけん)の8畳。普段は雨戸も障子も開けて風を通し、広々としている。
屋号の「ちいさなたね」は、これから始まるので「小さな」、大切な命を次世代に引き継ぎたいので「種」と命名したという。
ここでの利用プランのあらましは▽午前10時30分頃=到着~簡単な利用説明▽同11時=絵本、おもちゃなど自由に遊ぶ▽正午=昼食(各家族ごと随時に)=おにぎりランチまたはスープ&パンランチ▽午後1時=子供たちは専用スペースでお昼寝タイムなど(お昼寝の間、大人はティータイムを。幼児はお昼寝、自由に絵本・おもちゃコーナーで遊ぶ。または親子で散歩も)▽午後2時30分=乳児・幼児はおやつ、大人はコーヒーや紅茶)▽各自の予定で帰路に就く。
嘉積さん夫婦は「ここは大阪府河内長野市から、車で1時間余り、橋本中心部から40分程度のところ。少しの時間、都会生活から離れて、自然・四季の豊かな古民家で、子育てコミュニケーションを…」と呼びかけている。
由彦さんは、主に博物館の展示設計などのプランナーで、私生活では野菜栽培が得意。由香里さんは子育て支援センターや公立保育所に勤めた、経験豊富な保育士さん。約5年前から、夫婦共に「大好きな自然の中での暮らし」と、今後の人生を「子育て支援に生かしたい」と考え古民家を購入。今回、地元住民や行政の協力で夢が実現した。
由彦さんは、自ら大工道具を持ち、古民家の内部改修を完了し、隣接する納屋を住居に増築中。周辺の山や畑では、夫婦で野菜づくりに励んでいる。
由彦さんは「先ずは〝子育てコミュニケーション・カフェ〟に力を入れ、将来はお年寄りの皆さんにも、ゆったりとした時間を過ごしていただく、カフェ『コレシカ』=和歌山弁・これしか(このほうが)=を開きたい」と言えば、由香里さんも「私のところには約1000冊の絵本があり、そのうち子供たちにふさわしい約50冊を選んで用意します。時間が許せば、希望に応じて〝絵本の読み語り〟もさせていただきたい」とほほ笑んでいる。
たまたまグループで川遊びにきた家族連れらが、「ちいさなたね」で休憩させてもらったとき、由香里さんが絵本を読み語ると、みんな大喜びだったという。
「ちいさなたね」の営業概要は▽定員=1日4家族まで▽予約制=1か月前からメール(chiisanatane@satobito.net)受付▽営業日=土・日・祝日(10人以上の団体の場合は、事前予約で平日も可)▽営業時間は午前10時~午後3時頃▽利用料金=大人(13歳以上)2000円、1~4歳は500円、5歳~12歳は700円=共有プレイスペース・ランチ・おやつ込み▽イベント・コンサート開催時=大人2500円~3000円、子供たちは通常営業日と同じ=ランチ(またはケーキセット)イベント・コンサート料金込みとなっている。
予約はメール(chiisanatane@satobito.net)受付だが、問い合わせは「ちいさなたね」(電話=0736・53・2078)。
写真(上)は里山・おやこカフェ「ちいさなたね」とその前の枝豆の畑で草引きする嘉積さん夫婦。写真(中)は美味しそうなランチの1例。写真(下)は子供たちに絵本を読み語る由香里さん。


更新日:2016年8月26日 金曜日 00:00

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