特集
「天台烏薬、がん予防、シミ取りにも効能?」
○橋本市の喫茶店で
お姫様「おはよう、受話器さんん、昨夜、インターネットで『高野山麓・橋本新聞』を読みました。私のこと、お姫様だなんて。ほほほほ…」
野武士「ええっ。何を読んだ」
お姫様「受話器さんの、ネット新聞ですよ。さっそく、天台烏薬の話、載ってましたわよ」
受話器「まだ、テスト公開中ですが、読んでくれましたか。和歌山の友人から『あんだのネット新聞、携帯電話で読んだ。新聞名、橋本ネットでいいのでは』と言ってきましたよ」
お姫様「そうでしょう。高野山麓・橋本新聞だなんで、ちょっとかたいわよ。私なら『○○っピー新聞』というふうに、いま少し軽い名前にするけど』
野武士「いやいや、お姫様、受話器さんは、このとおり、かたい、かたい人物。それでいいと思うね。ただ、受話器って、なんでんねん。あなた『発信機』でしょう」
受話器「ええっ。ほんまやな。はじめは『聴診器』にしようか『炊飯器』にしようか、などと、あれこれ考えたんですが、結局、浮世の話を、市井の真相をしっかり聴く『受話器』にしたんです。しかし、それを発信する仕事なんやから、仰せの通り『発信機』にしますわ」
野武士「それが、ええ、それがええ」
発信機「それはそうと、例の天台烏薬(てんだいうやく)。がん予防にも、しみ取りにも、大変な薬効があるようですね」
お姫様「そうですよ。医師、学者が研究した結果、抜群の効能ということです。金太郎さんから、さっそく、天台烏薬の苗木を数本、いただきました。発信機さんは無精者?でしょうから、育てるのは無理ね。野武士さん、よろしかったら、もって帰ってくださいな」
野武士「私にくれるの?。どうしたらいいんですか」
お姫様「とりあえず小さい苗だから、まず、小鉢に植えて、日当たりも大切ですが、どちらかというと、やや日陰っぽいところで、水も適度にやってください。ある程度、大きくなってから、地植えするといいと思います」
野武士「おおきに。大事に育てますわ。この葉、干して、煎じて、飲んで、元気になれるわ」
お姫様「私、これで、お茶に使うだけでなく、お化粧水もつくってみようかな。きれになれると思うよ」
発信機「お姫様、あなたは、そんなもの必要ないですよ」
野武士「おいおい発信機、相変わらず、お口がうまいねえ」
発信機「はい。すいません。素直ですから。しかし、みんな、歳はとるものですねえ。しかも、歳をとるにつれて、歳月の経つのがだんだん早くなる。いやですねえ」
お姫様「子どもの時は、感受性があって、経験が少ないからですよ。子どもの頃は、どんなことでも、ずしんとずしんと心に感じて、その時ばかりは、ゆっくり時間が流れる。歳をとるにつれて、あの景色も見た、この気分も経験した、あの話も聴いたなど、と、感激することが、ほとんどなくなる。時間はそれこそ一瞬のうちに過ぎる。『光陰、矢の如し』ですよ」
発信機「ふむふむ、まことに、そうですね」
お姫様「だから、天台烏薬で、お菓子でも、お化粧水でも、何でも作る。子どものように挑戦する。そうすれば、時間を長くかんじるでしょう」
野武士「そうそう、発信機さんよ、あんたも、子どものように、新しいもんに挑戦して、ネット新聞、いいもんにしてや」
発信機「はいはい。お姫様のように、頑張ります。野武士どのもね」
野武士「はっは、ははははは」