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睡蓮まばゆく、錦鯉すいすい♡丹生都比売神社の初秋
和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社で9月9日、睡蓮(すいれん)が咲き、錦鯉(にしきごい)が回遊、白い紙垂(しで)は、涼風に吹かれて、神々しい初秋の風情を示した。
同神社=丹生晃市(こういち)宮司=は、天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る初の「神仏習合」の古社である。
境内の鏡池(かがみいけ)には、豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)が寄進したという、弁柄色(べんがらいろ)の輪橋(りんきょう)が架かっている。
鳥居をくぐり、本殿に参拝の後、その名だたる輪橋に立つと、眼下の水面では唯一輪、まっ白な睡蓮の花が咲き誇っている。
池畔へ行くと、錦鯉の群れが近寄ってきて、ぱくぱくと口、口、口をあけ、聖域を囲む紙垂はときどき涼風を受ける。
近府県からマイカーで訪れる家族連れや若者たちは、その素晴らしい景色に見入り、スマホ撮影を楽しんでいた。
同神社には、弘法大師・空海を、紀州犬2匹が高野山へ導いたという伝承に基づき、可愛いご神犬2匹がいる。
このご神犬は、毎月16日の月次祭(つきなみのまつり)参拝の後、訪れる参拝者に公開。時間は午前10時~11時30分、午後1時~2時30分を予定している。
同神社(電話=0736・26・0102=午前8時45分~午後4時30分)。
写真(上)は丹生都比売神社の鏡池に咲いた1輪の睡蓮。写真(中)は鏡池を回遊する錦鯉たち。写真(下)は神々しい鏡池の紙垂と弁柄色の輪橋。
更新日:2021年9月10日 金曜日 00:00