静かに橋本灯籠流し♡３僧侶３区長〜故人の冥福祈る

ご先祖などの御霊(みたま)をお送りする、第７回「橋本灯籠(とうろう)流し」が、和歌山県橋本市のＪＲ・南海橋本駅近くの橋本川で行われ、ふる里の僧侶３人と区長３人が御先祖や戦没者らを供養、疫病退散を祈った。
ここは紀の川に注ぐ橋本川・古東橋（ことうはし）のたもと。石段の最下段に長机を設置、上段の卓上には地元寺院３僧侶と３区長による灯籠（３０センチ角）が飾られた。
８月１５日夜は、幸運にも停滞前線の大雨はやんだが、橋本川は増水していて、新型コロナ感染拡大も心配。川への灯籠流しは断念して、法要のみ営むことにした。
先ず、高野山真言宗の観音寺（東家）の柿内諦光(かきうち・たいこう)住職、応其寺（橋本・古佐田）の松井孝憲(まつい・こうけん)副住職、普賢寺（菖蒲谷）の平田一成（ひらた・いっせい）住職が、灯籠と激流に向かって読経した。
松田良夫(まつだ・よしお)東家区長、土井富雄（どい・とみお）古佐田区長、平野聖太郎（ひらの・せいたろう）橋本区長が、各自、灯籠を流水際の長机に供えて合掌した。
例年なら土堤に「かき氷」や「たこ焼き」など約１０軒の出店が並び、約４００基の灯籠が流され、約１０００人の家族連れらで賑わう。
今回は昨年同様、それらを中止。あたりは２２人程度の人影で、法要は粛々と行われた。
柿内住職は「今宵は御先祖の供養と戦没者の慰霊、新型コロナ禍で亡くなられた方々の追善供養に心込めました。来年こそは、大勢で灯籠流しができますように」と話していた。
写真（上、下）は橋本川・古東橋たもとで営まれた第７回「橋本灯籠(とうろう)流し」風景。写真（中）は卓上に並ぶ梵字の輝く３僧侶、３区長からの灯籠。

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