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疫病退散へ〝てるてる坊主〟生蓮寺・花蓮も瑞々しく

弘法大師・空海ゆかりの奈良県五條市二見の高野山真言宗・生蓮寺(しょうれんじ)で、今、寺名の花蓮(はなはちす)が満開となり、本堂には新型コロナの終息を祈る〝てるてる坊主〟が沢山飾られて、大勢の参拝者の心を潤している。
同寺は和歌山県橋本市の隣市にあり、平安初期に嵯峨天皇の皇后様の安産祈願所として創建。
御本尊は地蔵菩薩で、空海が高野山開創時に立ち寄り、本尊胎内に手彫りの小地蔵を安置。「晴天を祈った」との伝承から「晴れ祈願の寺」として名高い。 
今、山門の外や境内全域で、赤や白、ピンクの鉢植えの蓮が瑞々しく開花、つぼみも次々ふくらんでいる。本堂の軒先では、全国の尊崇者から奉納された、約800体もの〝てるてる坊主〟が涼風に揺れて、その胸には「疫病退散」や「家族安泰」などの願い文が記されている。
昨年、全国募集した〝てるてる坊主〟は、例年の2倍の1600体が寄せられ、今年も7月24日まで募集中で、その勢いは続いている。蓮の花は、毎年6月中旬~9月中旬に咲いて、7月上旬~8月上旬が見頃となっている。
山門の貼り紙には「おかげ 目の前の花が美しく咲いたのは この世でのご縁があったから そして、皆んなのお世話があったから 合掌」と記され、本堂前には「階段 靴OK」とあり、カゴに〝てるてる坊主〟が盛られて、「一体100円」と書いてある。
参拝者らは「なんとやさしいお心遣い」と顔を見合わせ喜んでいた。
同寺はJR和歌山線・大和二見駅の近くで、橋本・伊都地方からの参拝者も多い。
写真(上)は生蓮寺の本堂に飾られ、カゴに用意された〝てるてる坊主〟。写真(中)は赤く咲いた蓮の花。写真(下)は生蓮寺の〝てるてる坊主〟と蓮のつぼみ。


更新日:2021年7月2日 金曜日 00:00

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