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大滝や護摩滝、滔々と♡高野山の清流、卯の花咲いて

弘法大師・空海ゆかりの和歌山県高野町大滝地区にある、「大滝(おおたき)」と「護摩滝(ごまたき)」が5月29日、真っ白い瀑布となり、梅雨の晴れ間の光景を繰り広げた。
ここは世界遺産・高野山と熊野本宮大社を結ぶ「小辺路(こへじ)」の高野山側で、大滝は高野山の水を集める御殿川、護摩滝は近くの支流・瀬川にある。
紀伊山地は2日前、梅雨前線の通過で大雨に見舞われたため、御殿川と瀬川はすさまじく増水。観覧地に立つと、大滝も護摩滝も、大きな音を立てて落水。滝壺は水しぶきで溢れていた。
紀伊続風土記によると、大滝は「水の落ちるところの岩に弘法大師不動像を刻む」と記され、護摩滝は「弘法大師が護摩を焚き、蛇を竹箒(たけぼうき)で滝壺に封じ込めたと」伝わる名所だ。
観覧地の後ろの山肌では、まっ白な卯の花(ウツギ)が満開で、二つの滝に清祥な香りを添えている。観光客らはスマホで動画撮影に取り組み、家族や友人に配信。その滝音までも、大いに喜ばれていた。
大滝と護摩滝の水は、やがて有田川に合流、大海に出る。無数の魚を活かし、ふたたび雲、雨、川となって、紀伊山地を潤すことになる。
写真(上)は梅雨で増水した大滝。写真(中)は観覧地近くで咲いている卯の花。写真(下)は水しぶきも綺麗な護摩滝。


更新日:2021年5月30日 日曜日 00:00

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