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高野山で九輪草の花満開♡墓石群〝天の献花〟風景
弘法大師・空海が入定している、和歌山県高野町の高野山・奥の院は、5月17日、全山しっとりと梅雨をいただき、参道沿いの墓石群の間では、沢山の九輪草(くりんそう)が満開で、まさに天の献花の光景を繰り広げた。
九輪草は日本原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草。花の姿が塔頭(たっちゅう)の九輪の形に似ていることから、その名がついたという。
奥の院・参道は通称1000年杉におおわれ、超20万基の墓石群が広がる。
例えば、越前福井藩初代藩主の松平秀康と母・於万(おまん)の方の霊屋(たまや)近くでは、九輪草が群生して、今、約100輪がまばゆく咲き誇り、五輪塔や墓石の前で、美しい彩りを奉げていた。
この日も新型コロナ禍の影響で、さすがに参拝・観光客の人影はまばらだが、時折、家族連れや友人同士が訪れ、九輪草の花をスマホ撮影する。
「さすがに高野山、空気が清浄で、九輪草も夢のような美しさ」「参拝に来れてよかった、心がすっきりした」と喜んでいた。
写真は高野山・奥の院参道沿いの五輪塔や墓石群の中で満開の九輪草の花々。
更新日:2021年5月18日 火曜日 00:00