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紙芝居「空海」物語楽しむ♡報恩高野市8か月ぶり

世界遺産・高野山を開創した弘法大師・空海の縁日にあたる9月21日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺近くの「霊木の家」の庭園で、新型コロナ禍により中止になっていた「報恩高野市」が8か月ぶりに開かれ、人気の特製・紙芝居「空海」が上演された。
高野町観光協会主催で、報恩高野市は日々のご加護(かご)に感謝して、テント張りの10店舗が、地元産の新鮮野菜や果物、焼きパンなどを安価で販売した。
紙芝居「空海」は、空海の生い立ちや、中国(唐)長安で、恵果和尚(けいかおしょう)から真言密教の奥義を伝授。丹生都比売(にうつひめ)神社の厚意で高野山を開創。多くの僧侶を育て、即身成仏を説き、入定(にゅうじょう)するまでの物語である。
紙芝居の絵は15枚で、東京の画家・カネダ敬治(けいじ)さん(故人)が制作。文(セリフ)は高野山語り部らのグループ「おひさま」が綴った。
この日の高野山は秋風も涼しく、紙芝居「空海」は文を綴った「おひさま」の倉田美佐子(くらた・みさこ)さん、増谷妙子(ますたに・たえこ)さん、森田悦子(もりた・えつこ)さんの3人が上演した。
紙芝居に見入った参拝・観光客は、大きな拍手を送り、3人と共にスマホで記念撮影。倉田さんは「長らく紙芝居を見てもらえなかったけど、きょうはやっとお大師様の御心を伝えられてうれしいです」とにっこり。
高野町観光協会の岡部光恵(おかべ・みつえ)事務局長は、「新型コロナ禍を恐れず、今後も報恩高野市を正しく運営して、皆様に楽しんでいただきたい」と話していた。
写真(上)は高野町観光協会の「霊木の家」の軒下で上演された紙芝居「空海」。写真(中)は紙芝居「空海」の最終場面。写真(下)は大勢の参拝・観光客で賑わう報恩高野市と紙芝居風景。


更新日:2020年9月22日 火曜日 00:00

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