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紀州へら竿の伝統文化守ろう♡助成金目録贈呈決まる
日本の伝統的工芸品・紀州へら竿の産地、和歌山県橋本市の紀州製竿組合に5月20日、公益財団法人明治安田生命クオリティオブライフ文化財団から「地域伝統文化」助成金目録が贈呈されることになった。
紀州へら竿は約130年の歴史があり、平成25年(2013)3月、国の伝統的工芸品に指定された。
とくに元組合長の製竿師・山上寛恭(やまうえ・ひろやす)さんは、父の2代目・竿銘「こま鳥」を継承。今は「伝統工芸士」であり、同県「名匠表彰」を受けている。
同組合などは過去10回にわたり、同市の隠れ谷池で「HERA‐1グランプリ」(全国ヘラブナ釣り選手権決勝大会)を開催。今春には南海高野線・紀伊清水駅に紀州へら竿「匠工房」を開設して、へら竿作りを指導、人々を感激させている。
同文化財団は、組合の取り組みを評価。助成金37万円の贈呈を決定した。助成金目録の贈呈式は5月20日、橋本市役所で文化財団、組合、県・市関係者らが集まって開かれる。
米田護(よねだ・まもる)組合長は「誠に有難いです。郷土の先人が築いたへら竿づくりを絶やさないよう、後継者育成に努めます」と誓っている。
写真(上)は名匠表彰を受けた山上寛恭さん。写真(中)国の伝統的工芸品「紀州へら竿」。写真(下)は大勢のへらぶな釣りファンが楽しむ橋本市の隠れ谷池。
更新日:2021年5月13日 木曜日 00:00