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橋本の山城跡、見学いかが♡霜山城など吉田さん解説

室町後期~戦国時代の城館跡である、和歌山県橋本市隅田町の「霜山(しもやま)城跡」と「岩倉(いわくら)城跡」の公開見学会が4月11日、開かれることになった。
案内・解説する和歌山城郭調査研究会会員で郷土史家の吉田亘(よしだ・わたる)さん(77)は「ぜひ山城跡に立って、ふる里の歴史を感じてほしい」と言っている。
吉田さんによると隅田町は国宝・人物画象鏡で名高い隅田八幡神社があり、隅田荘の武家集団・隅田一族の一大拠点である。
鎌倉時代(1192~1333)に武士団が栄え、山城や居館を擁し、やがて織田信長の〝高野攻め〟にも高野勢が城、砦、見張所を築くなど完全防備に力を入れた。
このため同地方には、「霜山城」(同町中島)、「岩倉城」(垂井)、「尾崎城」(山内)、「岡山城」(上兵庫)、「松岡土居屋敷」(下兵庫)などの城跡が遺っている。
とくに「霜山城跡」は、隅田八幡神社の西方約1キロ、「岩倉城跡」は北方数100メートルの、それぞれ森林台地にあり、空堀(からぼり)や土塁(どるい)などが遺され、当時の緊張感を彷彿とさせている。
公開見学会は4月11日(日)午後1時~3時で、先ず隅田八幡神社・境内に集合・出発。徒歩で「霜山城跡」を見学した後、車に乗り合い「岩倉城跡」へ移動・見学。吉田さんが参加者に資料を手渡し、わかりやすく説明する。
吉田さんは「橋本市内(旧・高野口町を含む)には約40もの山城跡があります。とくに隅田地区に多く、霜山城跡の空堀、土塁は、その形を今に留めています」と話している。
参加費は資料代・保険代を含めて300円で、定員は先着30人。雨天の場合は中止。新型コロナ禍次第で中止の場合もあり得る。
問合せ・参加申し込みは吉田亘さん(電話=0736・37・4917、携帯=090・2597・7363)へ。
写真(上)は隅田町中島の平野部から見た「霜山城跡」のある森林台地。写真(中)は「霜山城跡」の鳥瞰図(ちょうかんず)=吉田亘さん筆。写真(下)は京奈和自動車道の上部から眺めた「霜山城跡」のある森林台地の風景。


更新日:2021年3月23日 火曜日 00:00

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