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あゝ山茶花、心癒す♡堀越癪観音〜山道は串柿の玉簾

和歌山県かつらぎ町東谷の「紀州堀越癪(しゃく)観音」=向井聖順(むかい・せいじゅん)住職=の名物「山茶花(さざんか)の老樹」(県指定文化財・天然記念物)が満開になり、新型コロナ禍で陰鬱な参拝・観光客の心を癒している。
同観音は真言宗山階派で、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が、母の腹痛を治そうと彫ったとされる秘仏「十一面観音像」が御本尊。寺名中の「癪(しゃく)」とは、胸や腹の痛みのことで、同観音は「癪」を治すという民間信仰が厚いという。
この天然記念物「山茶花」は、本堂東側にあり、幹周り約1・45メートル、高さ約13・5メートル、樹齢200年以上の大樹。同観音の話では7年程前、極度に樹勢が衰えたため、樹医に幹の空洞部分などを治療してもらったところ、見事に元気を回復した。
そばの御神木・大銀杏(おおいちょう)=樹齢約400年=は、黄葉の彩りを深めつつあり、淡いピンク色の山茶花とともに、初冬の情趣を繰り広げている。
また、同観音に登る山道では、今、江戸時代初期から続く「串柿の玉簾(たますだれ)干し」も行われており、参拝・観光客らは山茶花と串柿の玉簾風景を楽しみ、12月には大銀杏の黄葉にも心和ませることになる。
写真は堀越癪観音の大銀杏そばで満開になっている山茶花の彩り。


更新日:2020年11月20日 金曜日 00:00

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