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紫陽花、色淡々と♡橋本恋野~6月中頃・観賞楽しく
奈良時代の女性史ヒロイン・中将姫伝説で知られる、和歌山県橋本市恋野の「恋し野の あじさい園」で6月3日現在、人気の紫陽花が薄緑から薄紫に色づきはじめた。この日、県内の新型コロナウイルス感染者3人が退院して、陽性(入院)ゼロを達成しただけに、市民は「この清々しい気持ちで、紫陽花の最盛期を迎えたい」と言っている。
紀の川南側の恋野の丘陵地は、奈良・当麻寺(たいまでら)の当麻曼荼羅(まんだら)を織った中将姫が暮らしたと伝えられている。
その本田池(ほんでんいけ)周辺では、地元住民が紫陽花(あじさい)約50種5000本を栽培。
今は手毬形(てまりがた)の花が、ゆっくり色づきはじめ、6月中頃には水彩画のように見頃を迎える。紫陽花は日本原産で、この季節、中将姫も心和ませたに違いない。
去年まで毎年「あじさいまつり」が開かれ、人気のウインズ平阪「プチLIVE」を展開したが、今年は新型コロナが災いして中止。それでも紫陽花は、新型コロナの陰鬱な空気とは無関係に緑色をしたたらせており、間もなく多くの家族連れや職場グループ、若いカップルを楽しませてくれそう。
写真は「恋し野の あじさい園」で、まだ緑色の手毬形の紫陽花や、色づきはじめた花々。
更新日:2020年6月4日 木曜日 00:00