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マスクどうぞ♡渋田小5年・橋谷さん♡思いやりの心
新型コロナウイルス感染から、同級生ら皆の命を守ろうと、和歌山県かつらぎ町立渋田小学校5年生の橋谷萌桃(はしたに・もも)さん(10)が、祖母の協力で108枚のマスクを作り、6月2日、全校児童92人と教職員16人に贈った。
同小学校では同日、橋谷さんの「思いやりの心」をテーマに道徳授業を行い、岩井秀雄(いわい・ひでお)校長は、「橋谷さんのマスクのお陰で、親切な心と感謝の心を学ぶことができました」と喜んでいた。
橋谷さんは、新型コロナウイルス感染防止のため、臨時休校中の4月中旬、テレビニュースで地域の人々にマスクを配った高校生を見て、自分も「みんなのために頑張りたい」と奮起した。
祖母に教えてもらいながら、足踏みミシンで端布(はぎれ)を使い、素敵なマスクを作り、橋谷さんは「よかったら、このマスクをコロナウイルスの感せん防止に役立ててもらえたら うれしいです」との文を添えて母校に届けた。
この日、橋谷さんが1~6年生の各クラスにマスクを配布すると、先生と児童全員が起立して「ありがとうございます」と感謝。道徳の授業では、先生が橋谷さんの優しい心を紹介し、児童らに感想文を書くよう求めた。
ある同級生(女子)は「ももちゃんは、自分で何かできないかと思って、マスクをみんなのために自分から行動して作っていたのが、すごいと思いました」などと記している。
橋谷さんは「マスク作りは、ミシンの使い方が難しかったけど、みんなに喜んでもらえてよかった」と話し、岩井校長は「約3か月間もの臨時休校で、課題ばかり注目されますが、このような素晴らしい結果もあるのかと感激しました。ももちゃんの思いやりの心を、みんなで共有していきたい」と語った。
写真(上、下)は自分で作ったマスクを先生に手渡す橋谷萌桃さん。写真(中)は先生の付き添いで各クラスにマスクを運ぶ橋谷さん。