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真田まつり中止!新型コロナ克服~来年エイエイオー
戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町で、毎年5月に開かれる名高い「真田まつり」(同実行委員会主催)は、今回の新型コロナウイルス感染防御を考え、中止と決定した。真田まつりファンらは「必ず来年5月までに、新型コロナを克服し、あの鉄砲演武で、勝鬨(かちどき)を上げてほしい」と期待している。
真田まつりは、幸村の命日(5月7日)にちなみ、今年は5月4日に開幕し、紀州九度山真田鉄砲隊などが火縄銃で砲術を披露、5日も馬上の昌幸・幸村・大助父子や真田10勇士などの武者行列が町内を練り歩く予定だった。
真田まつりの中止は、平成23年(2011)3月、東日本大震災で、自粛中止して以来である。
真田まつりは発祥年代・不明だが、新聞記事によると大正11年(1922)3月25日に実施とあり、九度山小学校沿革史には、昭和11年(1936)5月5日に「全校児童の武者行列を行う」と記載されている。
とくに平成28年(2016)には、NHK大河ドラマ「真田丸」が放映され、この年の真田まつりでは、昌幸役の草刈正雄さんらがオープンカーで登場、武者行列と合流して、多くのファンから喝采を浴びた。
一方、九度山住民クラブは、真田のみち(九度山商店街)周辺で開く、恒例の「町家の人形めぐり」の中止を決めている。
同クラブ副会長で紀州九度山真田鉄砲隊・隊長の梅下修平(うめした・しゅうへい)さんらは、「今は新型コロナに打ち勝つ」ことを考え、みんなで力強く「来年開催」に夢を託している。
写真(上)は町内を練り歩く馬上の真田昌幸、幸村、大助らの武者行列。写真(中)は出陣前の可愛い馬を眺める子どもたち。写真(下)はアミューズメント広場の前を通り過ぎる馬上の昌幸の勇姿=昨年の真田まつり掲載写真より。