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ワンワン屋内禁煙を!橋本・喫茶~新型肺炎も怖いよ
美しい山河が見えるベランダで、可愛い子犬の造形花瓶に灰皿が飾られている。ここは和歌山県橋本市岸上の喫茶&レストランの玄関前で、4月1日の県の「屋内禁煙」協力要請に応えた。ちょうど新型コロナウイルス感染拡大で、「とくに喫煙者の致死率は高い」とネット紹介する専門家も。同店のママさんは「禁煙にしてよかった」とホッとしている。
県は国の「健康増進法」改正を受けて、県内の飲食店やホテル・旅館、事務所などに「受動喫煙」防止を要請。同店のママさんは、これまで喫煙者にも親切に対応してきたが、やはり喫煙による肺炎・肺がん、致死リスクはいけないと判断した。
同店は紀の川北岸の鉄筋ビル2階にあり、ベランダは玄関・自動ドア前の広いスペース。ドアに「店内禁煙」の張り紙をし、灰皿はすべて撤去。その代わりに、筒状の金属製・灰皿を〝ワンちゃんの造形花瓶〟にはめ込み、ベランダの籐椅子の上に置いた。
ママさんの話では、同店の喫煙者は全体の約20パーセント。3月末までは、灰皿を見ると、多い客は1時間以内に8本以上もの吸い殻。今はそれも含めて、全体で3分の1以下に減っている。
大の喫煙者は、今なおベランダで喫煙し、鼻の煙が春風に吹かれているが、「かなり本数は減った、もうすぐやめる」とにっこり。たばこ煙害に耐えてきた客たちも、「今は爽快」と大喜びだ。
もっとも「屋内禁煙」は、同店だけでなく、居酒屋、スナック、カラオケ喫茶などで、幅広く実施されており、今後さらに進みそう。
写真(上、下)は橋本市内の喫茶&レストラン玄関先ベランダに置かれた「子犬の造形花瓶の灰皿」。写真(中)は和歌山県「屋内禁煙」協力要請チラシより。