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金剛峯寺・酒井法印の転衣式♪弘法大師名代就任祝う

高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町高野山)で3月13日、高野山寶壽院(ほうじゅいん)門主で高野山専修学院長の酒井道淳(さかい・どうじゅん)大僧正(77)の第521世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)就任を披露する転衣式(てんねしき)が行われた。
法印経験者の前官(ぜんかん)や各寺院住職、信者ら約200人が出席。酒井・新法印は高野山・古式にのっとり、「不肖(ふしょう)、順席(じゅんせき)の儀なれば、お先に御免こうむります」と、うやうやしく挨拶して一旦退席した。
やがて、目の覚めるような緋色(ひいろ)の僧衣に着替えた酒井・新法印は、厳かな高座に登場。次期法印の高野山別格本山・本覚院(ほんがくいん)の稲葉法研(いなば・ほうけん)住職から、箸(はし)を使って昆布と米をいただく「松三宝(まつさんぽう)の儀」で祝福を受けた。
新型コロナウイルス拡大で、世界保健機構(WHO)がパンデミック(感染症の世界的な大流行)と発表していることを受けて、寶壽院・僧侶は「今日、世界的に困難な状況の中にあり、稲葉・法印には弘法大師(空海)の御名代として、ご活躍をお願いします」と挨拶した。
出席者は毎年約500人だが、今回は感染防止のため規模を半数以下に縮小。恒例の新別殿での会食は行わないことにした。
法印は高野山僧職の最高位で、弘法大師・空海の名代として、重要法会や儀式の導師を務める。任期は1年間。
酒井新法印は神奈川県出身で、中央大学大学院修士課程修了。高野山住職会会長、選挙管理委員会・初代委員長などを歴任している。
写真(上)は・稲葉次期法印から「松三宝(まつさんぽう)の儀」で祝福を受ける酒井・新法印=左。写真(中)居並ぶ高野山・高僧に対し「順席なれば…」と挨拶する酒井・新法印。写真(下)は酒井・新法印=手前=に挨拶に近付く僧侶ら。


更新日:2020年3月14日 土曜日 00:00

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