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すてき♪紫陽花♡模様♪「こいのはし」人々を魅了
和歌山県橋本市で3月7日完成・開通した紀の川の「恋野橋」(県道・山内~恋野線)で、「紫陽花(あじさい)やハート模様などの装飾・表示が美しく魅力的」と、市民らを喜ばせている。
例えば、橋の南詰の欄干の石には、鮮やかに咲いた色鮮やかな「紫陽花」のパネル板で飾り、歩道の床面にはハートの絵模様を刻み、橋の北詰では漢字でなく、「こいのはし」と平仮名で表示している。
それはなぜか。紀の川南岸の恋野地区は、奈良時代の中将姫伝説で名高く、地元住民がつくった「恋し野 あじさい園」では毎年6月、シンガーソングライター・ウインズ平阪さんが登場して、大勢の観光客でにぎわう。
また、橋本商工会議所は企業ボランティアの協力で、恋野の畑(約1500平方メートル)に万単位のチューリップ球根をハート型に植栽。今年も4月には見物客を楽しませそう。
もともと「恋野橋」は、昭和27年(1952)に新設されたが、翌28年の紀州大水害で流失し、翌29年度に再架橋、今回の新しい橋も「恋野橋」の名を引き継いだ。
これらのうるわしい歴史・経緯から、恋野地区は紫陽花のプレート板を寄贈、県が欄干に飾り、ハート模様は「恋」のイメージ床面に表した。
「こいのはし」の表示は、紀の川に架かるのに「こいのばし」と、濁り読みする人が多いことから、ただしく心地よい平仮名表記にしたらしい。
渡り初めを体験した家族連れは、先ず紫陽花の美しさに見入り、子供たちは床面のハート模様に大喜びで、お母さんは可愛い表情をスマホ撮影していた。
写真(上)は恋野橋・欄干の紫陽花パネル板。写真(中)は恋野橋・床面のハート模様。写真(下)はハート模様を見ながら歩く家族連れ。