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台風にらみ水難救助訓練~橋本署など紀の川で
台風豪雨で河川が氾濫したとの想定で、和歌山県警・橋本署と橋本市消防本部などは9月17日、橋本市向副の紀の川と河川敷で、ドローン(遠隔操縦無人機)や救命具を使った水難救助訓練を行った。
橋本署員や県警警備課、機動隊、橋本市消防本部、同市危機管理室、橋本地区警察官友の会、向副区などから約50人が参加した。
先ず、警察官友の会のドローンが上空から、増水の紀の川の中洲に取り残されている男性1人を発見し、紐付き浮き輪を投げ、紐を引っ張って救助。
続いて激流に流される家屋の屋根で、手を振っている男性1人を発見し、救助艇(ボート)を出して救出した。
さらに川中で溺れている男性(人形)については、潜水服姿の5人が水深約3メートルの水中を潜って引き上げ、川原で人工呼吸を施した。
ドローンを貸与協力した警察官友の会の畑野富雄(はたの・とみお)会長は「さすがに皆さん機敏な働きで、ドローンもきっと役立ちそう」と喜び、橋本署の中本淳三(なかもと・じゅんぞう)署長は「被害現場が広範囲なほど、情報収集に貴重です。関係機関とともに、訓練を重ねたい」と話していた。
写真(上)は潜水服姿で水中に溺れた男性(人形)を救助する訓練。写真(中)は紀の川中洲から上空のドローンに救助を求める男性。写真(下)は激流に流される家屋の屋根に取り残された男性救助に向かう救助艇。
更新日:2019年9月18日 水曜日 00:03