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高野の花たち(202)ノアザミ~つい歌うことも

ノアザミ(野薊)は、本州・四国・九州に分布し、山野の草原に自生するキク科アザミ属の多年草で、花期は5~8月。アザミの仲間には種類が多く、花期も長いが、春から初夏に咲くのはこのノアザミです。
花は紅紫色で、枝先に上向きに丸く咲きます。花からは雌しべ雄しべが多数く出しており、針山を連想させます。
花の萼(がく)に当たる総苞は、長さ2~4センチの球形で、ネバネバしています。葉は基部では茎を抱くように大きく、広くついています。根生葉、茎葉ともに羽状に深く裂けていて、葉の縁にはトゲがあります。花の高さは50センチ~1メートルです。
美しい花だと近寄っていくと、葉に鋭いトゲがあり、痛くて驚いた、欺かれたということから名づけられたそうです。
春先の若葉は見た目に反して、クセがなく、昔から食用にされており、葉は天ぷらや和え物に、根は味噌漬けなどにします。知人はアザミの花を割り、中にいる白い虫を餌にして、魚釣りをしていたと話していました。
こどものころにラジオでよく聞き、覚えた歌に「あざみの歌」があり、詩の抒情性と高潔感を、アザミを美化しすぎてるように感じつつ、それでもこの花を見ると歌をうたっていました。詩は昭和21年に復員してきた当時18歳の横井弘さんが、信州の八島高原に咲くアザミの花に、彼が抱く理想の女性像を重ねて作ったものだと知り、納得しました。
花言葉は「独立」「厳格」「満足」などで、花言葉にまつわる物語もたくさんあり、古くから愛されている花です。写真はいずれもかつらぎ町天野の丹生都比売神社とその周辺で撮影したものです。 (K記)

更新日:2019年6月21日 金曜日 20:39

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