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「羊蹄山の夕」など12点〜堀江さん大阪・個展

日本名水100選の水が湧き出す北海道京極町の羊蹄山(ようていざん)などを描いた和歌山県橋本市隅田町垂井、画家・堀江壽碩(じゅせき=本名・頴市)さん(78)の個展が、5月23日(木)~同28日(火)、大阪市中央区道頓堀1の10の7、「ギャラリー香」(なんば・松竹座前)で開かれる。「一滴の水」をテーマに制作活動している堀江さんは、「それぞれの作品から、命の根源である〝水〟を感じてもらえたら」と言っている。今回は、原始のすさまじい噴火を思わせる「羊蹄山の夕」、瑞々しい新緑と起伏のある岩のあいだを水が流れている「ふきだしの水」、ふかぶかと雪に覆われた「京極温泉」、大地をしっかり鷲づかみにした「西洋ブナ」などの風景、さらに「ぼたん」「椿」「ジャーマンアイリス」などの花、青竹の切り口にいる「あま蛙」など計12点を出展する。
堀江さんは少年の頃、文芸・同人誌に「人は水滴として生まれ大海(社会)に出る」という随筆を寄稿。以来、命の根源を水と考え、1989年から「一滴の水」を主題に水彩画を描き、東京、大阪、和歌山で個展を開催。今回で21回目となる。
9年前、羊蹄山の雪が解けて地下水となり、平野部で泉となる世界に魅了され、山麓にアトリエを構築。郷土とアトリエを往来しながら、制作活動を続けている。
今回の作品の特徴は、これまでデッサンに用いていた鉛筆をやめて、すべてデッサンには毛筆を使ったこと。線に深みと柔らかみが出ている。
日本書道協会の会員でもある堀江さんは、「70歳の手習いで、書を学びましたが、もちろんそれは、絵においても生かされるよう、その筆遣いを磨きたかったからです」と語った。
ギャラリーの開館時間は午前11時~午後7時(最終日は同4時半)。入場は無料。問い合わせは堀江さん(電話・ファックス=0736・34・2209)。
写真(上)は堀江さんの水彩画「羊蹄山の夕」。写真(中)は出展される堀江さんの作品の数々。写真(下)は自宅アトリエで作品制作中の堀江さん。


更新日:2013年5月20日 月曜日 12:59

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