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置き傘30本「交通安全」訴え!橋本高校野球部員ら
和歌山県橋本市古佐田の県立橋本高校・野球部員は3月25日、隣の丸山公園で、不意の雨の際に使ってもらう「置き傘」30本に、交通安全標語などを書き込み、橋本駅や橋本署・駅前交番所などに配った。この「置き傘運動」は、平成4年(1992)の第1回から今年で27回目・計1290本となった。
橋本市人権啓発推進委員会・橋本地区=内藤守(ないとう・まもる)代表=が主催。橋本高校・野球部員25人と駅前交番や古佐田人権サークルなどの関係者10数人が参加した。
先ず、内藤代表が野球部員を前に「未来ある皆さんの取り組みに大きな意味があります」と讃え、駅前交番の繁田龍弥(しげた・りゅうや)所長(警部補)は「ゆっくり走ろう橋本の街、という標語などがいいですね。頑張りましょう」と挨拶した。
野球部員らは、この「置き傘運動」の企画・協力者である阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さんらの指導で、筆や水性塗料を使って、紺色の洋傘に「スマホ手に自転車、事故のもと」「夜の外出、反射材」などと、大きく丁寧に書き上げた。
置き傘は春の日差しで塗料を乾かした後、橋本駅や駅前交番など、人々が大勢往来する場所に配り、雨の日、傘を借りる人々に標語を読んでもらえるようにした。
野球部の武田直也(たけだ・なおや)主将は「家族団らん いつも笑顔だ」と書いた後、「この置き傘運動を通して、人々に笑顔の大切さを」と述べ、「笑顔の心を持っていると、野球でもいいプレー結果が出ます」と話していた。
写真(上)は置き傘に交通安全標語などを書き込む橋本高校・野球部員ら。写真(中)は駅前交番で繁田所長に標語入り置き傘を手渡す野球部員。写真(下)は置き傘を前に記念撮影する野球部員や地元協力者たち。