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真田武将隊と記念撮影♪赤備え列車・運行終了へ
南海電鉄=遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長=は、真っ赤な甲冑姿の戦国武将・真田幸村をイメージした「真田赤備え列車」の運行終了を控えて、2月17日、和歌山県の南海高野線・橋本駅(橋本市)~九度山駅(九度山町)で、記念イベント「紀州九度山真田武将隊との記念撮影会」などを開き、大勢の幸村ファンや鉄道ファンらが、その光景をカメラやスマートホンに収めていた。
幸村は関ヶ原の戦いで敗退後、蟄居(ちっきょ)を命じられ、しばらく高野山・蓮華定院(れんげじょういん)で起居した後、山麓の九度山で、大坂の陣・出陣までの14年間を家族と共に過ごした。
南海電鉄は平成27年(2015)のNHK大河ドラマ「真田丸」放映を控えて、高野線2000系車両(4両1編成)を真田家・甲冑(かっちゅう)「赤備え」の朱色にラッピング。車体や内装も真田家・家紋の「六文銭」や「結び雁金(かりがね)」のデザインで飾り、同26年11月1日から運行。今年2月20日で運行終了となる。
この日、紀州九度山真田武将隊=梅下修平(うめした・しゅうへい)隊長ら4人=は、赤備えの甲冑姿で登場して、「真田赤備え列車」に乗り込み、九度山駅~橋本駅間を2往復。窓外では三石山や紀の川など、かつては幸村自身も見たはずの山河が美しく展開した。
梅下隊長らは、プラットホームでパッと扇をかざし、幸村ファンと共にハイポーズしたり、車内座席で子どもたちを抱き上げて、にっこり頬笑んだり。大勢のカメラマンは、その雰囲気を逃さずとらえていた。
九度山駅では、真田赤備えの手作り兜(かぶと)や南海こども制帽、九度山のイチゴなどを販売。飛ぶように売れていた。
はしもと鉄道クラブ会員でフォトライターの北森久雄(きたもり・ひさお)さんは、「この赤備え列車は、赤備えの幸村を感じさせ、実に皆様に愛されました。これまでも、きょうも、沢山の写真を撮りましたので、大切に記録保存いたします」と話していた。
写真(上)は「真田赤備え列車」が滑り込む九度山駅で記念撮影に臨む紀州九度山真田武将隊の面々。写真(中)は九度山駅に到着した「真田赤備え列車」を送迎する岡本町長ら関係者=2014年11月のリニューアル完成記念セレモニー風景。写真(下)は武将隊に抱かれて大喜びの手作り兜(かぶと)姿の子ども。