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高野山ケーブル歴史展♪高野山駅に写真・説明文飾る
南海電鉄=遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長=は、和歌山県高野町の極楽橋駅~高野山駅で運行する高野山ケーブルの新型車両への更新を控えて、高野山駅で展覧会「高野山ケーブルカー歴史展~開通から88年間の軌跡~」を開き、鉄道ファンや観光客が見入っている。11月25日まで。観覧無料。
高野山ケーブルは昭和5年(1930)に開業。南海高野線の終着駅・極楽橋駅~高野山駅=0・8キロ、高低差328メートル=を結んでいる。
今のケーブルカーは昭和39年(1964)に導入された3代目車両。輸送力増強のため、初の2両2編成(4両)、定員261人。
当時、自動運転や自動扉は画期的で、多くの参拝・観光客を喜ばせた。11月25日に引退し、新型車両は来年3月初旬に運行開始の予定。
展覧会は同駅2階フロアで、高野山駅や1代、2代、3代目ケーブルカーや、来春登場の4代目ケーブルカーの写真、昔使われた切符切りパンチや駅長の帽子、南海のミニチュア電車などが展示され、説明文を添えている。
一方、54年間ありがとう「3代目ケーブルカー」スタンプラリーや、記念乗車券販売も展開。
スタンプラリーは、高野山駅(改札口外)=初列車~終列車=、高野山真言宗総本山・金剛峯寺(拝観受付)=午前8時30分~午後5時=、高野山・奥の院(休憩所・頌徳殿)=午前8時30分~午後5時=の3か所にスタンプを設置。南海主要駅に置いた専用パンフレット(スタンプ台紙)に3か所全て押印すると、高野山駅で「高野山ケーブルカー特製ピンバッジ」(先着3000個、1人1個)が贈られる。
「さよなら高野山ケーブルカー記念乗車券」は、極楽橋駅発版と高野山駅発版の2種類(1種類390円=税込)があり、南海電鉄の各駅(係員無配置駅などを除く)で発売。駅に置いた特製チラシは乗車券の台紙用にデザインされている。
高野山の紅葉見物に来た参拝・観光客らは、展示品を見た後、スマホで記念撮影したり、スタンプを押したり。「時の流れを感じる」と、高野山ケーブルカーを心に刻んでいる。
写真(上)は展覧会「高野山ケーブルカー歴史展~開通から88年間の軌跡~」会場。写真(中)は来春新登場する高野山ケーブルカーの写真。写真(下)は駅員の帽子やミニチュア電車の数々。