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梅の花月は東に日は西に♪蕪村の景色より1か月早く

高野山麓の和歌山県橋本市は2月16日、曇り時々晴れで気温4度~10度と、やや肌寒い早春そのもの。名句「菜の花や月は東に日は西に」(与謝野蕪村)よりも1か月ほど早い、言わば「梅の花月は東に日は西に」という橋本情緒を漂わせた。
この日午前、橋本市から和歌山市にかけて、和泉葛城山の麓を車で走ると、紀の川の南側の国城山、雨引山、龍門山などが春霞につつまれる。
午後、やわらかな日差しを浴びる和歌山城・天守閣の鯱(しゃちほこ)を眩しんだ後、車で橋本へ引き返すと、愛宕山(あたごさん)近くの白梅が満開になっていて、数枚の花びらが紋白蝶のように飛んでいく。
空を見上げると、梅が枝の東方には半月が浮かび、西方では夕日が沈みつつある。江戸時代の画家で俳人の与謝蕪村(1716~84)が詠んだ、あの光景よりもかなり早いうえ、その違いは菜の花と梅の花、さらに当時はありえない飛行機雲さえ、幾筋も生まれていて、平成最後の「春浅し」を感じさせた。
テレビ・ラジオの天気予報では17日、雪も雨も降らないが、気温は2度~8度と冷え込みそう。市民らは「この季節、うがい、手洗い、マスク、防寒具が大切」と注意し合っている。
写真(上)は梅が枝の空に浮かぶ早春の半月。写真(中)は梅の古木を影絵のようにする入日。写真(下)は東の月、西の日の間で綺麗に開花した梅の花。


更新日:2019年2月17日 日曜日 00:00

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