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と・び・こ・え・石~真土万葉の里・葉牡丹アート

万葉人が往来した「飛び越え石」のある和歌山県橋本市隅田町真土の「真土(まつち)万葉保存会」は、地元の畑に葉牡丹(はぼたん)を植えて、「と」「び」「こ」「え」「石」と描いた、美しい「葉牡丹文字アート」を完成させた。もちろん観覧無料で、2月中頃まで楽しめそう。
「飛び越え石」は、奈良・和歌山の境界を流れ、紀の川に注ぐ落合川にある。1つの巨石は奈良側、もう1つの巨石は和歌山側にあり、その石と石との間(約50センチ)を清流がはしる。万葉人は、その2つの石を馬や徒歩でひょいひょいと渡り、和歌浦や牟婁(むろ)の地、伊勢方面へ旅していたという。
今回の「葉牡丹文字アート」は、真土万葉保存会の
中岡大作(なかおか・たいさく)西田郁司(にしだ・いくじ)正副会長が、8月頃から葉牡丹の種まき、苗の仮植えをして、水やり、堆肥、草引き。11月には近くの畑(約500平方メートル)に、「と」「び」「こ」「え」「石」の文字型に畝(うね)を築き、元気に育った約350株の葉牡丹を移し替えた。
今では、西の高台にある蓮池(はすいけ)の堤から見下ろすと、左から「と」「び」「こ」「え」「石」と読めるし、畑に降りると白や赤紫の葉の葉牡丹が瑞々しい。
真土万葉保存会では「近くの落合川の〝飛び越え石〟を行き来して、万葉人の気分を味わった後、この葉牡丹アートをご覧ください」と奨めている。
畑の北東側には、雨露をしのげる木造瓦葺きの休憩所(男女トイレ付き)がある。
問い合わせは真土万葉保存会・事務局(090・4285・3097)へ。
写真(上)は真土万葉保存会が畑に「とびこえ石」と表現した葉牡丹文字アート。写真(中)は飛び越え石を渡ろうとする馬と宮人の姿=雑賀紀光(さいか・きこう)画=真土区冊子・万葉の里より。写真(下)は美しく育った真土の葉牡丹。


更新日:2019年1月3日 木曜日 00:00

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