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象形文字や真民の詩♪人々洗心~水茎会書作展

和歌山県橋本市の女性書道家グループ「水茎会(みずくきのかい)」主催の「水茎会書作展」が、橋本市教育文化会館4階で開かれた。今回のテーマは「鳥」で、そこには象形文字そのものや、有名な詩文の一部などがしたためられ、女性書道家の思いが、多くの鑑賞者を洗心。杉本恵美子(すぎもと・えみこ)会長は「会員の筆力は年々上達しており、ご好評をいただきました」と喜んでいた。
水茎会は平成4年(1992)に発足。現在会員は60~80歳代の20人。毎年1回、書作展を開催し、今年26回目。今回は「鳥」を主題に漢詩、仮名、現代詩・文などの計47点を出展。それぞれ「書と私」という題で「鳥」への思いなどを綴った。
諏訪原蘇外(すわはら・そがい=本名・恵子)さんは、誰が見ても「鳥」とわかる象形文字と、その姿から変化してくる草書など7文字を額に飾った。隣に貼られた「書と私」の紙には、「空があるので鳥は嬉しげに飛んでいる…と、谷川俊太郎の詩がありました。見ている私も好きです」(一部略)と述べた。
新会員の後藤陽子(ごとう・ようこ)さんは「人は昔々鳥だったのかもしれないね こんなにもこんなにも空が恋しい」(中島みゆき作詞=「この空を飛べたら」より)を初出展。「最初は一の基本からでしたが、それがなんと難しいこと…。続けていくうちに筆から文字が生まれ、連なっていく楽しさを感じるようになりました」(同)と綴った。
杉本会長は「茶の花にかくれんぼする雀かな」(小林一茶の俳句)や、「何が一番いいか 身軽なのが一番いい 春の鳥のようにいきいきと 夏の風のようにさらさらと」(坂村真民の詩)を掲げた。「詩の作者の意図を文字で表現し雰囲気がぴったりの創作を…」(同)と記した。
会場には会員の岡村鈴子(おかむら・すずこ)さんの生け花が飾られ、訪れる人々をお茶とお菓子でおもてなし。杉本会長は「鳥の名前には、啄木鳥(きつつき)や鵠(くぐい)など、難しい読み方が多く、添付紙でルビ説明をすべきだったかと思いました。これからも作品が心深く伝わるよう励みます」と話していた。
写真(上)は象形文字や草書の「鳥」作品と諏訪原蘇外さん。写真(中)は坂村真民の詩の書と杉本会長。写真(下)は第26回水茎会書作展の風景。

更新日:2018年11月12日 月曜日 00:00

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