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青空にラクダ・円盤・下弦の月♪天はやさしい芸術家
和歌山県橋本市を流れる紀の川南岸の紀伊山地の大空に7月22日白昼、ラクダや空飛ぶ円盤、怪魚などの雲が次々と現れ、雲好きな人たちを驚かせた。
この日の橋本地方の天候は晴れ、最高気温は34度の炎暑。紀の川南側の高野山など、緑の山脈(やまなみ)の上空には、もくもくと白雲が沸き立つ。
その雲は刻々と変化して、例えば、初めは唯の積乱雲の出始めに見えても、たちまち鼻筋のいい貌(かお)の、長い首のラクダが出現する。あやの台のコンビニの空には、とてつもなくでっかい空飛ぶ円盤が、どっかり浮かんでいる。
少し時間をずらすと、今度はライオンともクジラとも言えない怪魚が現れ、尾根伝いをゆっくり歩き、やがて「月は東に日は西に」の時刻を迎えると、たちまち雲は羽毛となり、淡い下弦の月をふわりと撫でる。
商都大阪に近い橋本は、高野山を仰ぎ、紀の川を眺め、自然と共に暮らすまちで、山河や雲をスマホ撮影する市民も多い。ある写真ファンは「天は素晴らしい芸術家です。青空をキュンバスとし、雲を使って、私たちを和ませてくれます」と話していた。
写真(上)は紀の川南の尾根伝いにラクダの姿で現れた白雲。写真(中)は橋本市あやの台のコンビニの上空に静止した空飛ぶ円盤の雲。写真(下)は雲が羽毛のようになり現れた下弦の月。
更新日:2018年7月23日 月曜日 00:00