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玉川峡でアマゴ大漁~子供で30匹も~家族ら感激
和歌山県橋本市と九度山、高野両町を流れる玉川峡(紀伊丹生川)で、3月24日、「第2回ファミリーアマゴ釣り教室」(玉川漁業協同組合主催)が開かれ、約50人の家族連れらが、桜2分咲きの早春の中、渓流釣りを楽しんだ。
玉川漁協組が「子どもや女性たちにも渓流釣りに親しんでもらおう」と企画。和歌山県、九度山、高野両町が後援し、橋本市観光協会、やどり温泉いやしの湯、玉川峡を守る会が協賛した。
アマゴ釣りの会場は、九度山町の丹生小学校(廃校)近くの、迎えの辻橋~大柳橋の約600メートル間。同漁協の理事・監事16人は、「家族連れの皆さんにアマゴ釣りを堪能してもらいたい」と、2月末にアマゴの成魚約1万匹を放流。この朝も、教室開催の直前に約1500匹を放流した。
午前10時、橋本・伊都地方や近府県から訪れた親子連れや女性グループが、岩場や磧(かわら)から、長い竿を放列。漁協役員らは、エサ(イクラ)の付け方や、釣れるポイント、上手な釣り方などを教えてまわった。
この日は水量、水温とも良好、空は曇天で絶好のアマゴ釣り日和。午後2時までに子供で計30匹、大人で計50匹という、まさに〝大漁節〟に沸き、体長25センチの大物を、見事釣り上げた子供もいた。
橋本市三石台の主婦・浦野博子さん(42)は、長女で三石小1年の心菜ちゃん(7)と、妹の長女で紀見小2年の莉歩ちゃん(8)らとともに参加。子供たちは浮き釣りで、意気のいいアマゴを次々釣り上げ、「やった、やった」と大歓声を上げる。浦野さんは「自然との触れあいが少ない中、きょうは子供たちが、清流の音や春風の中で、アマゴ釣りの感触を味わうことができ、最良の体験になりました」と感激。「獲物のアマゴは、塩焼きにしていただきます」と話した。
山本秀次・同漁協理事(71)は{玉川峡は大阪に近い渓流釣りの名所。四季折々の自然も素晴らしいので、ぜひ、気軽に遊びにきてください}と呼びかけている。
写真(上)は大きなアマゴを釣り上げて大喜びの浦野心菜ちゃん(右)と松本莉歩ちゃん(左)。写真(中)はすでに玉川に放流されたアマゴ。写真(下)は桜の向こう、太公望でにぎわう「ファミリーアマゴ釣り教室」。