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平野町長と所議長の一騎打ちか!和歌山県高野町長選
任期満了に伴う和歌山県高野町の町長選挙は4月3日告示、同8日投開票が行われる。すでに12月定例町議会で平野嘉也(ひらの・よしや)町長(50)が再選を目指して立候補を表明し、3月16日、同町議会の所順子(ところ・じゅんこ)議長(68)が、議長室で立候補を表明した。世界遺産・高野山で名高い宗教都市の選挙戦だけに成り行きが注目される。
平野町長は町議の一般質問に対し、「小・中学校の教育環境や、公共施設の整備、医療と福祉の連携の充実、健全な町財政の維持などに取り組みたい」と答えた。
所議長は「無投票を防ぎたい。町立高野山病院は今、診療所になっているが、元の病院に戻し、夜間救急医療は今の週3日から週7日体制に充実させたい」と語った。
平野町長は徳島文理大学薬学部卒、高野町立高野山病院、調剤薬局勤務などを経て平成26年(2014)5月、高野町長に初当選・就任。
所議長は専門学校に学び、宝飾デザイナー職を経て町議4期中、総務文教常任委員長や副議長など歴任。同27年(2015)5月、議長就任。
平野町長は町長室で「高野山の歴史的風致を維持向上させるとともに、高野槇(こうやまき)などの農業遺産指定を目指したい。診療所の夜間救急医療は週7日にしたい」と話した。
所議長は議長室で「私は高野山病院の診療所化に猛反対してきました。地元住民はもちろん、国内外の参拝・観光客のお命を守ることが第一。元の病院にきっと戻します」と話した。
写真(上)は平野町長=町長室で。写真(中)は所議長=議長室で。上・中写真はいずれも立候補表明順。写真(下)は3月16日の春の霧に包まれた高野山・壇上伽藍の風景。
更新日:2018年3月17日 土曜日 00:11