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幸せ「散華」鮮やかに♪空海・降誕会~観光客楽しく

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の開祖・弘法大師・空海の降誕を祝う「青葉まつり」が、6月15日、高野山で開かれた。国内外から訪れた参拝・観光客は、花御堂渡御(はなみどうとぎょ)の山車(だし)から撒(ま)かれる散華(さんげ)を拾って大喜びだった。
この日の高野山(標高約850メートル)は、緑陰も際立つ〝青葉日和〟となり、高野山・大師教会で降誕会法要。金剛峯寺で筑前琵琶(ちくぜんびわ)、一の橋で「祈りの唄」を奉納した。
正午過ぎには和歌山県警音楽隊、小学校鼓笛隊、稚児行列、金剛流御詠歌、大師音頭、花御堂渡御、山車(だし)など約1500人の行列が一の橋を出発。金剛峯寺までの約1・5キロの目抜き通りを、ゆっくりと優雅に練り歩いた。
山車「いろは号」中央には、稚児大師に選ばれた高野山こども園の園児・井口実大(いぐち・のりまさ)くん(5歳)が、可愛い白装束姿で着座。
今年の青葉娘の高野町役場職員・中本亞佑(なかもと・あゆ)さん(20)、JA紀北かわかみ高野支店職員・前西杏南(まえにし・あんな)さん(22)、金剛峯寺職員・菅家(すがや)みづきさん(24)、高野山宿坊協会職員・岡本和佳(おかもと・わか)さん(26)の4人が、山車の4隅から、人々に幸せを呼ぶ絵札をまく「散華(さんげ)」を繰り広げた。
青葉娘が勢いよく掌(てのひら)を空にかざすと、沢山の絵札が宙に舞い、観光客らは次々と落下する絵札を必死で拾う。絵札には、古(いにしえ)の男女の舞や鳳凰(ほうおう)、鼓(つづみ)などが、色鮮やかに描かれている。
いっぱい拾った人たちは「仏壇に供える」「友達にあげる」などと呟(つぶや)き、顔をほころばせていた。
写真は、青葉まつりで、葉娘が散華しながら高野山内を進む花御堂渡御の華やかな山車。


更新日:2017年6月16日 金曜日 00:00

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