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南海高野線4月運行再開へ♪地滑り復旧工事に全力

昨年10月の台風21号・豪雨により、和歌山県九度山町上古沢の南海高野線・上古沢駅付近の山斜面が地滑りし、高野下駅~極楽橋駅間で今なお運行休止が続いている。南海電鉄は乗客の安全第一を掲げ、復旧工事に全力を挙げ、「今年4月上旬の運行再開」を目指している。また、橋本駅~高野山方面の代行輸送は、雪のない春を迎えて、3月17日(土)始発から、高野山内の一部でルート変更される。ふる里の沿線住民や、多くの参拝・観光客は、一日も早い運行再開を待ち望んでいる。
南海電鉄や和歌山県によると、昨年10月22日の台風21号・豪雨で、上古沢駅すぐ大阪側の山斜面が高さ(斜距離)約100メートル、幅約60メートル、深さ約23メートルにわたって地滑りが起き、最大で約1メートル地盤沈下、レールの一部が宙吊りになる程の被害を受けた。以来、高野下駅~下古沢~紀伊細川~紀伊神谷~極楽橋駅が運行休止となっている。
南海電鉄は和歌山県などと協働で、排水パブ10本を使って水抜きし、地盤状態をボーリング調査したうえ、今年1月から復旧工事を開始。山斜面の約40か所に長い鋼材を打ち込んで、受圧板で固めた。地滑りセンサーで地盤監視を続けているが、その後の大雨の際にも、異常は全く見られないという。
高野下駅~極楽橋駅間の代行輸送は、3月17日(土)から、原則「橋本駅前~高野山駅前」としたうえ、「大門南駐車場を臨時・高野山駅」と考えて運用。路線バス(有料)は、同駐車場を発着点にして、高野山内エリア(金剛峯寺や奥の院など)を走行することになる。
橋本駅前では現在、多いときは大型バス7台が待機。大勢の参拝・観光客がやむを得ず乗り降りしている。
橋本商工会議所の前会頭で「伊都・橋本を愛する会」の畑野富雄(はたの・とみお)代表は、「いよいよ世界遺産・高野山も春本番となり、ゴールデンウイークも控えています。皆さまとともに4月上旬の運行再開を切に期待しています」と話していた。
写真(上、中)は復旧工事が進む南海・上古沢駅の北東側付近。写真(下)は南海・橋本駅前に待機する高野山方面行き代行バス。


更新日:2018年3月16日 金曜日 00:00

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