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高野山ケーブル運転再開♪12日ぶり利用客ほっと
南海電鉄高野線の極楽橋駅~高野山駅を結ぶ「高野山ケーブル」(和歌山県高野町)は、2月15日に自動ブレーキ作動で緊急停止して以来、原因調査のため運転休止していたが、27日午後0時3分、12日ぶりに運転を再開した。振り替え輸送バスやタクシーに頼っていた大勢の通勤・通学客らは「これでふだん通りの生活ができる」とほっとしている。
南海電鉄の説明によると、先ず、2月10日午前10時12分~同11時46分、積雪・凍結のため滑車がロープから外れ、運転士が緊急停止。乗客43人は約1時間半後に下車した。
さらに15日午後6時51分~同9時40分、今度は自動ブレーキが作動して緊急停止。乗客5人が3時間近く、閉じ込められる形となった。いずれもけが人はなかった。
南海電鉄では2度のトラブルを重く見て、慎重に点検を重ねた結果、15日の原因はケーブルカーの床下に押し棒が接触したことにより、自動ブレーキが作動したと判断、運転を再開したとしている。
これまで上下線合わせて1246本が運休して約1万1000人に影響。南海電鉄では橋本駅前~高野山駅で、大型バスをチャーター、タクシーも用意して、通勤・通学、観光客を代替輸送。その総数は約6900人にのぼった。
橋本駅から紀伊細川駅まで、連日のように畑仕事に通っている橋本市東家の70歳代の男性は「高野山ケーブルが運休中、さすがに高野線の乗降客は少なく、車内はがらがらで寂しかった。大阪・難波と世界遺産・高野山をつなぐ、大切な交通機関なので、運転再開はとてもうれしい」と話していた。
写真(上)は高野山ケーブルカー=南海鋼索線HPより。写真(中)は雪の高野山金剛峰寺=1月中旬の風景。写真(下)は橋本市の紀の川・鉄橋を渡る南海高野線の真田の赤備え列車。