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和太鼓や大道芸楽し♪初の高野口駅前パフォーマンス
和歌山県橋本市高野口町のJR和歌山線・高野口駅前で、2月17日、初めての「駅前にぎわいパフォーマンス」が開かれた。地元の和太鼓衆団「高松一家」や高野口こども園、人気の大道芸人「うーちゃん」らが出演して、大勢の市民を楽しませた。
初めに「高松一家」3人が迫力満点の和太鼓を披露。そこに紀州が誇る「音工房PY’S」=井寄忠明(いより・ただあき)代表=の「井寄太鼓教室」の子供たち10数人も共演して、和太鼓の心地よい轟(とどろ)きを聴かせた。
次に「高野口こども園」の5歳児26人が、可愛い冬帽・冬服姿で現れて弓形(ゆみなり)に並び、「春が来た」など9曲の童謡メドレーと「空もとべるはず」を声高らかに合唱。元気よく手を上げたり、胸に手を当てたりして歌うと、人垣から「かわいい」という声しきり。
最後に大道芸人「うーちゃん」が、バルーンアートや、昔を感じさせる皿回しを披露。みんなの前で次々と〝風船作品〟を作ってプレゼントした後、うーちやんが客席の子供に真っ赤な帽子をかぶせ、鼻眼鏡(はなめがね)を掛けて、ピエロのように変身させる。その子供に持たせた棒の先に、うーちゃんが勢いよく回した皿を載せると、皿は見事にクルクルと…。観客から大拍手が起きていた。
高野口駅前にある「葛城館」(国の登録文化財)では、先着20人にお抹茶を振る舞う。駅舎内では、ぜんざいやお菓子、駅前広場の「軽トラ市」では新鮮野菜を販売する。
ステージ後ろの「駅前にぎわいパフォーマンス」の横幕や、周辺の「朝市」の幟旗などは、はたはたと寒風に鳴りながらも、青空からは明るい陽射しが降り注いで、市民らは楽しく繰り広げられる光景を、必死でスマホ撮影。家族や親しい人々に配信していた。
この「駅前にぎわいパフォーマンス」は、平成25年(2015)4月から、JR・南海橋本駅前で、毎月1回程度開催してきたが、昨年秋の台風21号で土壌が軟弱化し、南海高野線・高野下駅~極楽橋駅間で運転休止中。駅前は代替バスが発着し、イベントは中断している。
橋本市は予定済みの高野口駅前でのパフォーマンスを早めて開催。運転再開に伴い、橋本駅前のパフォーマンスも再開する。南海電鉄と和歌山県は4月末(ゴールデンウイーク前)の運転再開を目指している。
写真(上)は高野口駅前で和太鼓を披露する高松一家と井寄太鼓教室の児童生徒たち。写真(中)は童謡を歌う高野口こども園のこどもたち。写真(下)はうーちゃんから受け取った皿が棒先でくるくると回り、それを見つめる〝にわか出演〟の児童とうーちゃん。